いいでしょ?僕の人生

バズるだけの記事は書かない!というポリシー


ドラマ『陸王』の影響か、裸足あるいはMUTEKI関連で過去に執筆した記事が、いずれも面白いほどアクセス数を伸ばしている様子。私はかなり以前から裸足を実践し、その効果を感じてメディアでも発信してきているのですが、1年以上前の記事が浮上するなんていう状況も見られます。これは当ブログも同様で、書き手としては嬉しい限りです。“若者のテレビ離れ”なんて言われますが、まだまだその影響は大きいですね。
しかしこれに伴ってか、「陸王で盛り上がっているから」等の理由で裸足について書いてほしいという依頼がポツポツ届くようになりました。もちろんお仕事の打診をいただくのは嬉しいことですが、残念ながら、こうしたご依頼はお断りするようにしています。それは、なにも「裸足についてはこれ以上書かない!」というわけではなく。本当にその効果・可能性を踏まえ、伝えたいと考えている媒体でしか書かないようにしています。
どれだけ報酬が高くても“バズるためだけ”の記事は書かない
というのが、スポーツライターとしてのポリシー。特にランニングという専門分野では、どちらかというとコラムのように自己の知見による執筆が大半です。そのうえにおいて、本質的なコンテンツの価値というものは、単に瞬発的なアクセス数で示されるものではないと考えています。
もちろん、例えばニュース記事やまとめ系では求められるものが違ってくるでしょう。情報そのものが“今だからこそ求められる”ものなので、そこには瞬間的な爆発力が必要です。しかし何らかのノウハウや知見の含まれたコンテンツは、恐らく長くその価値を持ち続け読まれていくのではないのかと思っています。そして私は、そういう記事が書きたいのです。ライターというよりコラムニスト、書籍著者のような感覚でしょうか。本の執筆依頼、お待ちしています(笑)
  • 私がどうしても伝えたいことがあり、それを必要あるいは意味として受け入れてくれる
  • 媒体側がどうしても伝えたいことがあって、私自身がそれに共感できる
簡単にまとめると、こういう状況下で書きたい。だからこそ、その記事には熱量が生まれ、その価値が最大化されるのではないでしょうか。もちろん私自身が価値ある情報を発信できるだけの経験と知識を蓄え、また伝わる文章を書くというスキルを磨くことは必須です。
同様に、取材を含めて自身に何らかの予備知識や経験のないものは、書かない(取材しない)ようにしています。もちろん調べながら書く、あるいは事前に知識を入れて取材に向かうことは可能ですし、取材・執筆という仕事自体は行えるでしょう。実際、これまでそういった仕事にはたくさん対応してきました。
しかしやはり、出来上がった記事の質が違います。いくらアクセス数が伸びようと、自分としての納得感・満足感も違うのです。そこには私自身が“入り込んで”書いているが故の熱量があり、また読者層と同じ目線に立てるが故の共感があると感じています。読者がその記事から何かを得る・理解するために、何が必要なのか。それが当事者として分かることは、とても大切なのではないでしょうか。取材時にも話を引き出したり整理したりしやすいですし、
「やっぱり経験している人が相手だと、分かってくれるから話しやすいね」
などと言われることが少なくありません。やはり少し事前に調べたレベルと比べて、話の理解度は大きく違うものです。逆に私もたまにインタビューを受けることがありますが、少し話しただけでその差は分かります。
いずれにしても、オールラウンダーではなくスペシャリストとしてのライターを目指したからこそ言えることなのでしょう。しかし仕事にこだわりを持ち、それを貫くことは、むしろ幅を広げていくことに繋がるような気がしてなりません。少し乱文になってしまいましたが…ブログなのでご容赦を。これからも自己研鑽を怠らず、ポリシーと探究心を持って進み続けます。