いいでしょ?僕の人生

働き方をワクワクしながら選べる社会になったら…


フリーランス(あるいは経営者)でいると、「なぜ独立したのか?」と聞かれることが多くなります。ただ私の場合、恐らく期待するような答えは返せません。なぜなら、別に“独立したくてした”わけではないから。

「時間を自由に使いたい」

という思いがあって、結果的にその手段が独立だっただけ。今でこそ仕事内容やワークスタイルは当初から大きく変わっていますが、概ねそのイメージは実現できています。もちろん、いろいろ課題はありますけどね。

■最近の嬉しいお声がけ

最近、特にメディア運営やコンテンツ制作まわりで、こんな声を掛けて頂くことが増えました。

「うちの仕事を手伝って」

「うちと一緒にやりませんか」
など

実際、いくつかは何らかのカタチで関わらせてもらっています。特にコンテンツ制作については、ディレクション部分がネックになっている企業様が多い様子。つまり、クライアント側の要望を正しくキャッチし、ライターに対して適切に発注できない…ということ。
あるいは、営業力はあるものの、ライターのアサイン及び管理が行き届かないという悩みも多いようです。これは、確かに思い切り私の強みと重なるので、有り難く感じています。
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ただし、多くは最終的に「難しい」という結論になります。その理由は、前述の通り「時間を自由に使いたい」ということが働き方のベースにあるため。いくら魅力的なお話でも、現状、それを崩す気はまったくありません。
例えば週1日でも曜日固定で出社なんてイヤだし、会議・打合せなら出来るだけオンラインで済ませてほしい。つまり、これまで通り自由に動かせてくれることが条件になってしまうんですね。それが叶うのであれば、別に独立なんていうカタチは不要だと思っています。

■働くうえで求めること

何が言いたいのか。つまり就業環境に、もっと柔軟性を持たせたら良いのではということです。誰もが同じ勤務地・勤務時間で働くのではなく、それさえも自らの意志で選べる環境。私なら、

「やることやってくれたら、時間は自由に使って!」

なんて言われたら飛びつくでしょう。そして、その環境を得続けるために、ものすごく頑張ると思います。むしろ自由であることが、モチベーションや業務パフォーマンスを高めてくれるわけです。
もちろん管理する側としては、不安が大きいでしょう。そのために体制づくりも必要です。しかし最近は、特にそういう“ちょっと変わった価値観”の人が増えている気がします。つまり、「働くうえで何を求めるか」という問いに対して、答えが多様化しているのではないでしょうか。欲しい人材を獲得し、企業として成長するためには、やはり変化が欠かせません。
とはいえ在宅ワークを取り入れたり、複業を受け入れたり。少しずつですが、働き方に対して企業も変化してきています。でも残念ながら、まだまだその速度は遅いでしょう。そうなれば独立を考える人は増えそうですが、独立することが誰にでも合っているとは限りません。独立は数ある選択肢の1つに過ぎないのです。

「会社員にしようか、独立しようか、それとも複業?」

まるでお菓子を選ぶかのように、働き方を選べる日が来たら素晴らしい。そして企業が就業環境に柔軟性を持たせたら、その選択肢はさらに広くなります。人それぞれ、“働く”ことに対し求めるものは異なって当然。誰もが働くことに対して前向きに、楽しんで取り組める社会になればと思います。