朝晩かなり冷え込むようになりました。すでに雪が降っている地域もあるようで、いよいよ本格的な冬になります。というか12月ですから、もうあっという間に年末。1年の振り返りは次の機会として…時間の流れがとても早く感じます。
冬支度ということで、我が家には1つ大きな課題がありました。広い家に引っ越して1年以上が経ったわけですが、その“広さ”ゆえに寒いんです。家庭用コンセントでは最強レベルのエアコンを設置しても冷え込み、さらにホットカーペットやその他ヒーターを併用するほど。実際のところ私自身はそんなに課題感なかったのですが、妻から「冬の寒さをなんとかしたい」という声が挙がっていました。特にリビングは床が大理石で吹き抜けになっており、この広さを温めるにはエアコンでは役不足のようです。
そこで・・・
思案の末、薪ストーブを導入しました!!
どの暖房がもっとも温まりやすいか、広いスペースを温めるのに効率的かを調べた結果、いきついた手段です。そこで導入までの話、導入してみての話など、2回に分けてご紹介します。もし冬の寒さにお困りの方(戸建て限定)がいらっしゃれば、少しは参考になるかもしれません。
薪ストーブの購入決定まで
オイルヒーターやガスファンヒーター、石油ストーブなど。本当に色んな手段を検討しました。とはいえ、すべて実際に試せるわけではないので、主にはインターネットで検索。また、身近にユーザーがいれば(石油ストーブは実家が使用など)話を聞くなどしました。が、残念ながら我が家の冷え問題を解決しそうなものは見つからず。諦めかけたとき、ランニング中に見かけたのが「薪ストーブ販売」の看板だったのです。
薪ストーブ…まず響きが素敵。「炎で暖まるなんてカッコいい」というのが最初の印象でした。しかし、進歩を続ける家電製品で解決できない課題を、果たして昔からある薪ストーブが解決してくれるのか?これについては、実際のところ懐疑的だったのが本音です。そこでよく調べてみると、「広い部屋でも暖かく過ごせる」「火が消してもしばらく暖かい」など魅力的な言葉がたくさん。そこで近隣にある薪ストーブを販売しているお店を調べ、自宅からすぐにある『Fransis』さんを発見しました。
ハウスメーカーさんなどにも相談したのですが、自社工事できる専門店は価格が安い。しかも専門店だけあって知識も豊富ですし、見積の際にも「どの位置が暖まりやすいか」「安全性に配慮すべき点はないか」など色んな提案をしてくれました。店舗に伺って実際の暖かさも体感させてもらい、これなら課題が解決できそうだと妻と共に納得。大きな買い物なので悩むところはありましたが、「長く住む家だから快適に」と購入を決めたという流れです。
いざ、薪ストーブの設置工事!
部屋の広さや室内形状、また設置位置などからご提案を受け、購入することにしたのが「ドブレ760WD」という薪ストーブ。製品発注の期間もあり、実際に工事を行ったのは約3週間後でした。
薪ストーブの導入に当たり、大きな問題になるのが薪の準備。だいたい年明けから少しずつ薪割りして木を乾かし、次シーズンに備える方が多いそうです。今年は当然ながら間に合わないので、薪ストーブと一緒に薪も購入。工事前に1/3くらい、残りを当日に持ってきてもらいました。
ちなみに、薪だけあっても火は焚けません。ガスバーナーなど用いれば別ですが、基本的には着火剤を用いるか、小さな枝などから燃やし始めていきます。そのため、我が家でも事前に、いくつか乾いた枝を用意しておきました。また、着火剤は使わず“杉の葉”を使っていますが、すぐに燃えてくれます。枝や杉の葉は時間があるときに集め続けていますが、主に集めているのは子どもたち。良いお小遣い稼ぎになったようです。
ちなみに、工事前に行ったのが窓へのフィルム設置。窓が大きくレースのカーテンは設けられていますが、夜は家の中が丸見えになります。ホームシアターを兼ねてロールスクリーンを設置していたものの、薪ストーブの熱があるため、これが下ろせなくなったのです。そこで中が見えないよう、ホームセンターで購入したフィルムを貼りました。サイズを計ってカットしてもらったのもあり、素人ながら上手くできて一安心。プライバシー問題を解決し、いざ薪ストーブの設置!です。
朝から庭に運び込まれる段ボールや工具の数々。「こんなに部品があるの!?」と、ちょっと驚きました。煙突は複数に分かれており、それを繋ぐ部品もあります。特に我が家では真っすぐ屋根に抜くのではなく、壁から外に煙突を出すため、接続部品も多かったようです。
室内では、このように壁に穴をあけて煙突が通りました。実は直前になって壁の中に上窓を開ける機械が入っていることが分かったのですが、特に支障をきたすことなくセーフ。室内に煙突が入ってきたときは、「いよいよ!」と気分が上がりました。
壁の穴あけとパーツ設置に、もっとも時間が掛かったようです。これを終えてからはスムーズで、どんどん煙突が設置完了していきました。ほぼ屋根と同じ高さになっていますが、来年からは煙突掃除を自分で行う予定なので、この高さに慣れなくてはいけません。高所恐怖症じゃなくて良かった…。家の壁が薄めのピンクと白なので、黒い煙突はなかなか存在感があります。
そして、ついに設置完了!朝8時過ぎから始めた工事でしたが、終わる頃には日が暮れていました。床が大理石だったので熱対策は必要なく、後ろと横だけ鉄板を設置。これで、いよいよ暖かい冬が訪れます。
工事後は、薪の炊き方も実践しながら教わりました。ちなみに、いきなり毎日焚き続けるのではなく、試運転が必要とのこと。Fransisさんのアドバイスを受け、200度まで温度を上げて、上がったら冷やす…を3回繰り返しました。
いざ薪を焚いて見ると、なんだか炎を見ているだけで暖かくなる気がします。子どもたちも大興奮ですが、大人もワクワク感でいっぱい。薪ストーブは料理にも使えるということで、妻も「何ができるかな」と調べているようでした。ちなみに薪ストーブはちょっと空気が乾燥するので、加湿器も使っています。
これで薪ストーブの設置は完了!これによって、我が家の日常はなかなか楽しいものに変化しています。どんな変化か…は、次回ブログにて。