いいでしょ?僕の人生

九十九里トライアスロンで初の”ミドルディスタンス”に挑戦!


先日「九十九里トライアスロン」に出場してきました。過去にも何度か出ていますが、今年から“ミドルディスタンス”が開催されるとのこと。実はオリンピックディスタンスしか出たことがなかったので、意を決してエントリーしました。

なぜ、オリンピックディスタンスしか出たことがなかったのか…。それは、スイムとバイクが苦手だから。スイムは依然に溺れた(ゴールはしましたが)経験があり、距離を伸ばすことに怖さがありました。そしてバイクは多少速くなったものの、ロングライドはお尻や腰が痛くなるし、気が張ってしまい苦手です。とはいえ、せっかく自分の住む千葉県でミドルディスタンスが開催されるとあれば、「やってみようじゃないか!」ということで出場を決めたわけです。写真は少ないですが、なかなか面白いレースになったので、少しブログでもご紹介させてください。ちなみに当初、以下のような目標を立てて挑みました。

<目標>

  • 総合タイム:6時間以内
  • スイム(1.9km):45分以内
  • バイク(90.1km):3時間30分以内
  • ラン(21.1km):1時間45分以内

スイムでトラブル!ウェーブ最下位に

ミドルディスタンスは前日の受付&説明会参加が必須だったので、近くの宿に前泊。緊張からか予定より早く目覚め、余裕を持って準備しました。バイク試走はスルーし、試泳だけ行うことに。本大会はトランジションエリアとスイムのスタート地点がかなり離れているので、試泳に向かえば戻ってくることはできません。

ミドルディスタンスはスイム1.9km、バイク90.1km、ラン21.1kmという距離。オリンピックディスタンスと比べるとスイムこそ400mの違いですが、バイクやランは倍以上になります。特にバイクは90kmなんて練習で走る機会はなく、唯一、3年前に取材のためファンライドで参加した「ツール・ド・東北」の95kmが最長。とのときはファンライドですら疲労困憊だった記憶があり、不安しかありません。そのため、2周回するバイクコースは1周目を抑えて様子を見ようと考えていました。

しかし…

いよいよ始まったレース本番。私は第3ウェーブでスタートです。今年に入ってからスイムは定期的に練習しており、先月末に出場した「木更津トライアスロン」では良い泳ぎができたため、ちょっと自信が湧いていました。そのため、前半からリズムを保って泳いでいたのですが、ここで突然のトラブルに遭遇します。

トライアスロンのスイムといえば、他選手との接触が起きるもの。足を引っ張られたり上に乗られたり、一切接触なく終えるなんてほぼあり得ません。以前に溺れたときは、前方を泳ぐ選手の踵で喉を思い切り蹴られた(これがトラウマでスイムは怖い…)ものです。ですから、多少の接触はあまり意識せず、「みんな急いで大変だな」くらいの気持ちで泳いでいます。今回も横からやってきた選手が上に乗ってきたときは、驚きこそしましたが慌てず対応。横に避けてやり過ごそうとしたわけです。

が、その選手の手が私の頭をまさかの鷲掴み。それはもう、崖を上るのに必死で岩を握るかのようなパワーに感じました。その瞬間…

キャップとゴーグルがない!!

いきなり視界が悪くなり、頭部が冷たいじゃありませんか。さすがに焦って顔を上げると、目の前にはキャップが。立ち泳ぎしながらすぐさま被りますが、ゴーグルがまったく見当たりません。もうなんだか良く分からず、とりあえず「冷静になろう」と言い聞かせながら、近くのダイバーを読んで浮きに捕まりながら一休み。

「どうします?リタイアしますか?」

そう言われた瞬間、本気で「はい」という言葉が出そうになりました。しかし、スタートしてから200mほどの地点。意気込んで挑んだ初ミドルを、こんなスタート直後にリタイア…。さすがに気持ちの整理がつかず、「いえ、進んでみます」と答えたわけです。

とはいえ、ゴーグル無しで海は泳げません。海水中で目なんか開こうものなら、きっと塩水が痛くてたまらないでしょう。そのため、ひたすら平泳ぎ&背泳ぎで進むことに。トライアスロンで背泳ぎすることになるとは思いませんでした。背泳ぎより進まないし、足も使わなければいけない泳ぎ方ですが、背に腹は代えられません。しかし進んでいると少しずつ面白くなってきて、気が抜けてしまいました。レースの緊張感がゼロ…とまでは言いませんが、頭はとっても冷静。よく考えれば制限時間は余裕がありますし、別にクロールできなくても泳ぎ切れば良いわけです。

結果、1.9kmのスイムは48分43秒でアップ。ウェーブでは断トツの最下位、男子総合でも603位とワースト20に入る遅さでした。ここまでくると、「タイムを狙おう」なんて気負いがないので気楽なもの。むしろ「ここから何人を抜けるだろう?」とニヤニヤが止まりません。

バイクは向かい風、そして痺れる両足…

九十九里トライアスロンは有料道路を使い、フラット&まっすぐなバイクコースが特徴的。自然とスピードが出ます。約45kmを2周回するコースで、本来は1周目で様子見する予定でした。しかし、さすがにスイムアップの状況を受けて、そう悠長にもしていられません。まして90kmのガチライドなんで初なのですから、後半どうなるか分からない。それなら、いっそ前半から飛ばしてしまおう!と単純に考えました。

1周目は平均時速35kmくらいで巡行。なんなら、オリンピックディスタンスの記録より速いペースです。最後方に近いため抜かれることは少なく、むしろガンガン抜きされるのは爽快でした。しかし1周目を終えた頃から、どうも足に違和感があります。恐らくシューズをキツく締め過ぎたようで、少しずつ痺れ始め、60kmを越える頃にはほとんど感覚がなくなってしまいました。しかしバイク不慣れな私は、走りながらシューズを緩めることができません(Boaシステムなので、本当は楽勝なはずなんですが…)。しかしタイムの遅れがあったためか、頭の中に「止まって直す」という判断が浮かびませんでした。結局、そのまま足首より上だけで走るような結果になります。

しかも2周目になって、向かい風が強くなってきました。同じように漕いでいても進まず、むしろ疲労からペースが維持できなくなります。時速30kmを切る場面が増え、かなりのペースダウン。しかし風とは不思議なもの…向きが変わっても、追い風は感じないんですね。そしてロングライドといえばお決まりのお尻と腰の痛みが。終盤は、本当に泣きたくなるほど苦しい戦いになりました。1周目を抑えれば良かったかと言われれば分かりませんが、とりあえず、ロングライドの練習はやっておくべきだったと思います。反省。

しかし自分なりには頑張り、90.1kmのバイクは3時間15分59秒で通過。バイク単体では304位、スイムと合わせた通過タイムでは401位まで上がったようです。

快調!得意のランで追い抜きまくり

バイクパートを疲労困憊で終え、いよいよ最後のランパートへ。しかし不思議なことに、体力的な疲労はあるものの、足には痛みや疲れがあまりありません。もしかしたら、少しはバイクも上達したのでしょうか。足の痺れが取れるまで2kmくらいは思うように走れませんでしたが、以後は巻き返し、どんどん他選手を抜き去っていきます。5:00/kmを切るペースを最終ラインと考え、エイドも短めに。最後は後からスタートしたオリンピックディスタンスの選手もコースに現れ始め、勝手に引っ張ってもらいました。

そしてゴール!ちなみに後から知りましたが、オリンピックディスタンスに出場されていた競泳の瀬戸大也選手と一緒にゴールしていたようです。まったく気づかず、ゴール直前に追い抜いてゴメンなさい。

21.1kmのランパートは1時間35分23秒。ラン単体では53位、全体では男子総合196位まで順位が上げられました。全体では5時間40分05秒でのゴールとなり、スイムタイム以外は目標は達成です。諦めなくて良かった!!

<結果>

  • 総合タイム:5時間40分05秒 (男子196位、年代別31位)
  • スイム(1.9km):48分43秒
  • バイク(90.1km):3時間15分59秒
  • ラン(21.1km):1時間35分23秒

トライアスロンは、マラソン以上に何が起きるか分かりません。どれだけ練習を積んでも、1つのトラブルでレースが崩れることがあります。とはいえ、それもまたトライアスロンの楽しみと言えるのではないでしょうか。レース中こそ多少の怒りはあったものの、スイムトラブルも本当なら回避できたものかもしれません。また、大なり小なり私も周囲の選手に接触することで、何か影響を与えてしまっている可能性はあります。

スイムは特に危険が大きい種目なので、「トラブルは起こり得る」と自覚しておくことが大切なのでしょう。これは、今回改めて痛感した私自身の課題です。また、バイクは完全に実力不足…特にスピードより“長く走る”ということは、もっと取り組まなければと感じました。ランでごぼう抜きするのは楽しいですが、他種目の実力が上がれば、きっともっと楽しいはずです。

「またミドルディスタンスに出るか?」

「次はロングディスタンスに挑戦?」

と声を掛けられますが、今のところ考えていません。私の中で、トライアスロンはオリンピックディスタンスが一番楽しいと思うから。特にバイクは、お尻と腰が痛くならないサドルが開発されたら考えます。もちろん少し経てば気が変わり、挑戦してしまうかもしれませんけど。

応援してくださった方々、一緒に出場した仲間、そして運営スタッフの皆さまには、心から感謝しています。お陰さまで、ミドルディスタンス完走という人生初の経験ができました。本大会はトライアスロン初心者にもおススメなので、ご興味のある方は是非とも来年の出場を検討してみてください!