外出自粛が続くと、やはり気になるのが“運動不足”です。これは子どもだけでなく大人も同じで、運動量が減ると体重増加や免疫力低下をはじめ健康面に問題が生じかねません。日常的に運動していなかった方でも、通勤や買い物などで歩くなど生活の中に運動は必ず含まれているもの。外出自粛でこうした日常運動すら減ってしまうことは、意識している人が少ないのではないでしょうか。加えて「自宅にいると食べ過ぎてしまう」など、運動不足に対して反比例する食事量を懸念する声も聞こえてきます。
我が家は自宅すぐにあるスポーツジムに、夫婦で通っていました。特に妻は、ジムに通い始めたことで運動がやっと習慣化したところ。ヨガなどのスタジオレッスンが好きで毎日のように通いつつ、最近は私との“週1筋トレデイ”も始めていました。しかしジムは休業してしまい、とはいえ自宅で筋トレ…というほど運動が好きなわけではありません。そこで始めたのが、夫婦での“お散歩”です。
■知らなかった地域の魅力を発見
お散歩では、基本的に目的地を決めません。とりあえず外に出て「さて、どっちに進もうか」という感じ。たまに買い物しなくてはならず歩いて行くこともありますが、それでも道順は決めません。なんとなく「こっち行ってみよう」と、気になる道に入ったり会話の中で決めたり。そのメリットが、思いがけない出会いや発見に巡り合えることです。
「こんなところに公園があるよ」と童心にかえって遊具で遊んだり、美味しそうな洋菓子店を見つけて入ってみたり。恐らく日常的で、多くの方は目的地を決めて、そこへの最短距離を移動することでしょう。特に車や自転車では、脇道なんて目に入りません。しかしゆっくり歩くお散歩では、そうした“ちょっと気になる場所や道”が気になります。
「ちょっと、ここの道には入ってみる?」
「あっちに何かありそうだから行ってみよう」
「ここ行ったことないね、何があるんだろう」
我が家のお散歩では、そんな好奇心でその日に歩く道が決まります。実際、このお散歩でかなり好みの味な洋菓子店や、ぜひ子どもを連れて訪れたい公園を発見しました。
中には、歴史に触れられるスポットも。写真は散歩中、偶然に発見した「野馬堀遺跡」。市指定の文化財ですが、誰でも自由に見学できるので中に入ってみました。
場所だけでなく、道の発見も魅力的。「こんな道あったんだ」「この道は気持ちいい」と、お気に入りの道がいくつも見つかっています。中には「どこに続くんだろう」と歩いて行ったところ、何度か訪れたことのある公園に繋がっていた…ということも。お散歩を通じて、まだまだ自分たちの住んでいる地域について、見知らぬ魅力が溢れていることを感じています。そしてお散歩を通じ、住んでいる印西市がもっと好きになりました。
■自然を楽しむ
これは住んでいる地域にもよりますが、お散歩するなら自然の中を歩くのがおすすめ。澄んだ空気を吸いながら自然に囲まれていると、自然の大切さや雄大さを感じられます。時間と共に自然はその姿を変えるため、同じ道でも違う時間に歩くと、全く違った景色に出会えるはずです。
私の住む地域は駅付近こそショッピングモールや飲食店などが建っていますが、1kmも離れると自然いっぱい。田畑や森が多くて人は少なく、道幅は広いのでソーシャルディスタンスも保ちやすい環境です。
妻はいつも周囲を見渡しながら、色んな草花を見つけては興味深く見ています。「これは何だろう?」と写真を撮ったり、その場で調べてみたり。特に今の時期は色んな花が咲いていて、花好きな妻には楽しい時間になっているようです。
先日は、普段なら絶対に入らないような小道に入ってみました。その先に待っていたのは森、そして田んぼ道。これだけで、妻は非日常的な時間を楽しめたようです。ちなみにこの道も最終的にはよく訪れている公園に繋がっていて、また新しい発見でした。
ちなみにお散歩の際、妻はいつも「Vibram FiveFingers CVT-HEMP」を履いています。ソールの薄いVibramは、アスファルトから土まで道の状態が足裏の感覚かた伝わってくるので、これも楽しさの一つになっているとのこと。また、いつも窮屈な靴ばかり履いていて外反母趾気味だったり、足指が上手く使えない(開けない 等)といった方は改善にも繋がります。
妻も最初は上手く5本指が入らず、Vibramを履くだけでかなり時間を要していました。しかし最近は、比較的すっと履けるようになってきたようで、嬉しそうに「今日はすぐ履けた!」と話してくれます。せっかく健康のためにお散歩するなら、ぜひ足の状態改善にも取り組んでみてはいかがでしょうか。ちなみに私もVibram、もしくはルナサンダルを履いてお散歩しています。
お散歩は一緒に歩きながら見たものが話題となり、自然と夫婦の会話も弾みます。健康維持だけでなく、夫婦の絆を深めるのにみ是非おすすめです!