いいでしょ?僕の人生

「ブラックイクメン」について


今日テレビをつけながら仕事をしていたら、『ブラックイクメン』という言葉が耳に入ってきました。イクメンという言葉は良く聞きますが、ブラックイクメンはあまり聞きなれません。“ブラック”といえば、ブラック企業が思い浮かびます。
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■ブラックイクメンって、いったい何?

ブラックイクメンなんて初耳!という方も、多いのではないでしょうか。簡単に説明してしまうと、育児を理由として仕事をサボる人とのこと。例えば何か仕事を頼まれたときに、「子供のお迎えに行かなければいけないので」などと回避します。

「育児優先ってことでしょ?別に良いんじゃない?」

と思うかもしれません。しかしブラックイクメンはことごとく育児を盾にして仕事を回避し、楽をしようとします。しかも中には、嘘をついている場合も。つまり育児を理由にしながら、実際には遊びに行ったり、食事に行ったりしているのです。

すると、ブラックイクメンが回避した仕事は、一体誰がやるのか?当然ながら、他の同僚が担当することになります。すると、周囲の業務負荷がどんどん増加。今度はさらなるブラックイクメンが生まれ、社内で仕事が回らなくなっていくこともあるとのことなのです。

育児は、1人では出来ません。そこには、周囲の支えや理解が必要です。男性の育児参加であれば、なおさらのことでしょう。しかしブラックイクメンのような人々がいると、そんな支えや理解は得られません。例えば在宅で仕事をしてもらうとしても、「この人は、サボるのでは?」などと懸念を持たれただけで実現しないのです。ブラックイクメンは職場のみならず、真剣に育児参加を望む男性(=イクメン)に対しても迷惑をかける存在といえるでしょう。

■育児する時間・環境は自分で作り出す

6ce256b5-sイクメンが増えることについて、私は賛成派です。これは女性だけに育児の負担が・・・という話だけでなく、男性も子供の成長をもっと身近に見た方が良いと思っているから。
しかし、そのために周囲へ迷惑を掛けるのはいけません。育児に関わりたいのなら、自らの力でその時間や環境を作り出すことこそ、本来の形だと思うのです。例えば業務効率を改善し、早く帰宅できるように取り組む。あるいは育児しやすい職場へ、転職するということもできるでしょう。私であれば、独立することで作り出しました。
しかし周囲に仕事を押し付けることは、これとは違います。育児は素晴らしいことですが、誤解を恐れずに言うのであれば、他人にとっては関係ありません。助け合える環境こそ良いとは思いますが、育児する側がそれを押し付けてはいけないのではないでしょうか。

■子供を“使う”な!

ブラックイクメンについて、私は「子供を自分が楽をするための道具にしている」と感じました。そんなのは、イクメンでも何でもありません。「子供が…」と何でも子供を理由にして、辛いことや大変なことから逃げる。なんて情けないのでしょうか。同じ男、いや親として涙が出ます。
もちろん最終的に、そういう人にはしっぺ返しをくらうことになるでしょう。私がその会社の経営者ならば、すぐにクビにします。やるべき仕事をやらないのですから、文句は言えません。あるいは、楽をした分だけ給与を減らす。給与は“働き”あるいは“時間“に応じて支払われるものですから、会社に対して与えるものが少ない分、給与だってそれに比例するのが当然です。

何があっても、子供を“使う”なんてありえない。

もし本当に育児によって時間が割かれ、例えば約束に遅刻したとしても、それは子供の責任ではありません。子育てする側として、力不足だっただけ。育児に突然のトラブルなんていくらでも起きるのですから、余裕を持って動けば良いだけです。

とはいえ、私もときどき「子供が◯◯で…」と、つい言ってしまうことがあります。自分をイクメンだと名乗るつもりはありませんが、親としてまだまだですね。