2015年3月26日(木)、東京都渋谷区にあるヒカリエホールにて「Lancers of the year 2015」が開催されました。このイベントでは、クラウドソーシング大手であるランサーズを利用するフリーランスを報酬額や成長性、リピート率、対応などさまざまな観点から評価。そのうえで51名の「新しい働き方大賞」を選出し、さらに大賞7名を表彰するというものです。
※クラウドソーシングとは?・・・不特定多数の個人に対して、業務発注が行える仕組み
この度、僭越ながら同イベントで受賞者としてお招き頂きました。最初は交流会のようなイベントに参加するのだと思っていたのですが、まさかの事態に驚き。しかも、テレビをはじめ様々なメディアも取材に訪れるということで、緊張しながら参加してきました。
■7つの賞、私が受賞したのは・・・!?
今回のイベントでは、下記の通り7つの賞が用意されていました。
- ルーキーランサー賞
- ベテランサー賞
- ママランサー賞
- パパランサー賞
- “フリー“ランサー賞
- 地域を元気にするランサー賞
- ベストコミュニティ賞
さて、この中から私はどの賞を受賞したのか。それは・・・
『ベテランサー賞』です!
この賞は、長期間に渡って安定的に活躍しているランサーから選出されたものとのこと。まだまだひよっ子なので、“ベテラン”なんて言われると恐縮してしまいます。
他受賞者の皆さまとも、このイベントを通じていろいろなお話ができました。こうして他ランサーとリアルに繫がりが持てることは、クラウドサービスという特徴からも非常に貴重な時間だったと感じています。
そもそも、Lancersというサービスが誕生したのは2008年。しかし「クラウドソーシング」という言葉が一般化したのは、つい最近のことではないでしょうか。そんな中、私は独立してすぐの2010年にLancersと出会いました。今回は「ベテランサー賞」といことで、少しそのあたりを振り返ってみたいと思います。
■クラウドソーシングとの出会い
今でこそクラウドソーシングは市場が成長し、さまざまなサービスが提供されています。私も正直に言えば、Lancersに限らず他クラウドソーシングも利用している身です。しかしLancersに出会った当初、Webを介したクラウドワークスの仕組みは(たぶん)他にありませんでした。
顧客も至近もゼロからスタートした独立当初、とはいえ仕事の獲得は私にとって急務。学生時代から取り組んできたライター業を中心に、営業経験を活かした企画書作成等も含めながら模索していた時期です。
「どこかに仕事はないか・・・」
独立したのが2010年6月。それから暫くは、とても過酷な状況が続きました。掲示板系の募集サイトを中心にチェックしていた中で、同年10月に“ちょっと変わったサービス”を発見。それがLancersで、私はすぐに登録してみました。
当時は今ほど多くの案件があったわけではなく、登録ランサーも少なかったはずです。定期的に案件情報をチェックしながら、気になる案件には即提案。しかし、なかなかすぐに提案が承認されるものではありません。メッセージの打ち方や公開プロフィールなど、試行錯誤して継続。やがて仕事が依頼されたときは、
「インターネットだけで仕事して、収入になった!」
と感動した経験を覚えています。特に元人材系の営業職だった私にとって、人と会わずにビジネスが成り立つという仕組みそのものが革新的だったのです。
■クラウドソーシングの可能性
クラウドソーシングについては、過去にメディア等でも数多く執筆してきました。中には、『月刊事業構想』へ寄稿したり、『週刊東洋経済』から取材を受けたりしたことも。以前連載させて頂いたITMediaの『Re:Work!』でも、クラウドソーシング、あるいはさまざまな働き方について書きました。
私はもともと、時間の自由を求めて独立した身です。しかし独立当初、それが実現できたのかと言われれば微妙なところでしょう。夜中まで仕事している日も多く、すぐに軌道に乗ったわけではありません。しかし現在、多くの仕事を自宅にいながらこなし、3人の子供と嫁を養える程度には収入も得られています。
インターネットは、働き方を大きく変えてくれました。メールがあればどこにいてもメッセージやファイルのやり取りができますし、オンライン通話で打合せも可能です。そして、クラウドソーシングは「仕事の受発注」をオンライン化。いつでも仕事を探すことができ、どこでもその仕事に対応できる。私はマラソンレースに出ながらクラウドソーシング上でクライアントにメッセージを送ったことがありますし、遠征先で仕事をこなし、納品したことだってあります。
もちろん、私の場合はクラウドソーシングだけで生活しているわけではありません。お陰様で、多方面からお声がけを頂いています。案件によっては、どうしても契約前に直接会って打合せが必要となる場合も少なくありません。しかしクラウドソーシングで培った経験、そしてポートフォリオが役だったことは間違いないでしょう。そして現在も、継続的なご依頼を頂けるクライアントがクラウドソーシング上にいらっしゃいます。手が空いたときは仕事を探してみると、思いもよらぬ出会いが…なんていうこともあるのです。
東京都内に住む私がこれだけの恩恵を受けているわけですから、その他地域の方々にとってそのメリットはさらに大きいのではないでしょうか。あるいは限られた時間しか仕事に当てられない子育て中の主婦などにとっても、有り難いサービスなのだと思います。
「クラウドソーシングだけで生きられる!」
なんて無責任なことは言いません。それはごく一部ですし、職種によって一度に得られる収入も異なります。ユーザーが増えれば、それだけ競争も激しくなるかもしれません。しかし、例えばビジネスパーソンが空いた時間で副収入を得たり、勤務先では得られない経験をオンラインで得たり。あるいは、広く収入源の1つとして個人事業主が活用することはできるでしょう。そういう意味で、これからもLancers含むクラウドソーシングには大いにその可能性を感じています。
■最後に
Lancersの利用経験は、ユーザーの中でも長いのだと思います。お陰様で今回のように素晴らしい賞を頂き、心から感謝と感激でいっぱいです。
しかしフリーランスとしては、まだまだひよっ子。ライター歴は9年半、完全に独立してからは5年程度です。受賞は喜びであると共に、より身を引き締めて明日へ進むためのキッカケだと考えています。そう、新たなスタートラインですね。
これからも自分なりの“自由な働き方”を実践し、人生をアホほど楽しんでいくために努めて参ります。そして来年、またこの場にお招き頂くことができたら、きっと今日より少しは成長した証と言えるのではないでしょうか。
仕事、ランニング、子育て。どれも大切だからこそ、妥協せず全力で。
いつも自由な私を受け入れ、支えてくれる家族に感謝!!
そしてLancersの皆さま、このような素晴らしい機会を頂き、誠にありがとうございました!!
<メディア掲載>