引っ越しから3週間が経ち、長男&次男は小学校がスタートしました。転校で少し心配していたものの、長男は初日から「友達と遊びに行ってくる」とう元気っぷり。ひとまず安心です。
次男もついに小学生となり、先日は入学式へ出席してきました。通学路に迷わないか、マンションのオートロックをちゃんと操作できるかなどの不安も関係なし。毎日、大きなランドセルを背負って楽しく学校生活を送っているようです。
さて、先日のブログでは「なぜ引っ越したのか」について簡単ながらご説明させていただきました。今回はもう1つよく受ける質問の「なぜ印西市なのか」について、引越し先決定までの経緯を踏まえつつお伝えします。
■引越し先に求めた条件
最終的には千葉県印西市に住んでいますが、最初から決めていたわけではありません。自宅の売却と同時並行だったので、それはもうバタバタ。ひとまず以下の条件で、インターネットリサーチしまくりました。「結果どうなったのか」も簡単に加えておきます。
1.現在(今では元)の自宅より広いこと
5人家族で手狭になったわけですから、広くならなければ意味がありません。もちろん私の仕事スペース確保は必須。子どもたちの成長も考え、できれば4LDKで探しました。
3LDKのマンションですが、敷地面積は広くなりました。特にリビング・ダイニングが広いので、十分な環境だと思います。マンションには小さな子どもを遊ばせる場所、集中して勉強・仕事ができるスペースもあり、全体で見て暮らしやすいと感じています。
2.伸び伸びと暮らせそうなこと
周辺環境を踏まえ、特に子どもたちが伸び伸びと暮らせること。できれば自然が多くて、学校の校庭は広いといいな…と考えました。
すぐ近くに広い公園があります。自宅周辺はマンション・戸建てや商業施設などが多いものの、少し離れれば畑の広がるのどかな環境。小学校も校庭が広々としていて、これなら存分に身体を動かして遊べそうです。
3.走るのに良い環境であること
私にとって走ることは仕事の一部。そして、日々ストレスなく過ごすための必須項目です。しかし、排気ガスいっぱいの道路、あるいは走るのに何度も信号で止まらないと、長い距離を走れないというのは避けたいところです。
近所の公園は10km以上のコースも簡単に作れます。未舗装でプチトレイルのような場所、程よい長さ・勾配の坂道もあり、トレーニングにぴったりです。畑エリアを選べば、車もほとんど通らず澄んだ空気の中で走れます。ちなみに、雨天時はマンションの階段を1F→最上階まで往復しています。
4.自宅周辺で基本的な生活が完結できること
スーパーやコンビニはもちろんですが、生活雑貨や家電、あるいは郵便局などを含めて、基本的に自宅周辺で基本的な生活に不便のない場所を考えました。いちいち遠出するのは面倒ですし、3人の子連れは何より移動が大変です。
マンションは駅から徒歩1分以内。さらに周辺にはショッピングモールがあり、いろんなお店が入っています。スーパーや飲食店も複数点在していて、映画館や温泉施設などの娯楽も。徒歩圏内でたいていのものは揃う環境です。
5.都心へのアクセスが不便ではないこと
基本的に在宅ワークスタイルですが、どうしても打合せが必要な仕事や取材もあります。クライアントはやはり東京都心に多いため、ある程度のアクセス環境は確保したいと考えました。
最寄り駅は「北総線」が通り、快速など全ての電車が停まります。京成線・浅草線・京急線に乗り入れており、成田空港まで約25分、上野・新橋・渋谷まで約1時間程度です。決して近いとは言えませんが、多くの主要駅は乗り換えが1回以内。すでに何度か外出しましたが、今のところ不便に感じることはありません。ちなみに、部活指導している中学校は30分・乗り換えなしです。
6.災害時に強いエリアであること
私は東北出身ということもあり、やはり災害には敏感です。妻もこの点は気になるようで、安全性はかなり重視しました。実のところ前自宅の周辺は水害の懸念があり、東日本大震災以後、ときどき「大丈夫かな」と話すことも。
ハザードマップなどで綿密に調べました。付近にはデータセンターもあるほどで、災害には強いエリアと言えそうです。
7.住居にかかる支出を抑えられること
前回のブログで書いた通り、引っ越しでは支出を押さえることが1つの目的になっています。社宅賃貸にはいろんな規定があり、物件の賃料等に応じて、個人から会社へ“社宅賃料”を支払う必要があります。そのため、この支払額が住宅ローンの月額を下回らなければ意味がありません。
お陰さまで住居にかかる支出は大きく抑えることができました。将来に向けた貯蓄、日々の生活、子どもたちの教育など、賢くやりくりしていきます。
■引越し先が決まるまで
いろんな条件がある中で、自宅売却と同時スタートでの家探しは始まりました。ちょうど次男が小学校入学を控えていたこともあり、妻と「2月の第2週までに決まらなければ見送り」と決めての活動開始。まずは都内を中心に、空いた時間でインターネット検索を行いました。
そもそも都心に住むという発想がなかったので、ターゲットは23区外。ここに、住み慣れた葛飾区もちょっと含めてというイメージです。
…が、なかなか見つかりません。
特に厳しいのが“広さ”で、例えば4LDKと書かれていても敷地面積は70〜80平米程度など。あるいは十分な広さの物件が見つかったとしても、やたら賃料の高いマンションばかりでした。聞いた話では、そもそも都内では4LDKという物件そのものが希少とのこと。3LDKはあるものの、少子化はじめ様々な背景とニーズの関係から、特に新しい物件でそうした広さの物件はほとんど建たないそうです。
それでもいくつか良さそうな物件を見つけて、内覧に行きました。まず向かったのは南大沢にあるUR賃貸。URには更新料・礼金・仲介手数料ゼロというメリットがあります。物件もキレイで周囲にはショッピングモールなどもあり、条件としては問題なし。「いきなり決まったか!?」と話を進めたのですが、残念ながら契約には至りませんでした。
その理由は“保証人”。
社宅ということでもちろん法人での賃貸契約になるのですが、そのためには保証人が必要。個人として自分が保証人にと考えていたものの、管理側から「保証人は本人以外で」という辛い条件が出てしまったのです。しかし残念ながら、保証人を頼める人が周囲にいません。通常は親が挙がるところですが、ちょうど私の父は定年のタイミング。妻には両親がおらず、残念ながら諦めるしかありませんでした。
この教訓を活かし、次からは保証人に関する背景を事前に伝えて問い合わせることに。そのうえで、国立や国分寺、府中などの物件をいくつか内覧しました。しかし、実際に見ると敷地面積の割に狭く感じたり、物件が古かったり。特に広さを求めると戸建てが多く見つかるのですが、戸建てを賃貸に出すのは「子どもが成長して広い家が必要なくなった」等のタイミングが多いようで、築年数の経ったものがほとんど。風呂が狭かったり、設備や見た目が古かったり。私はあまり気にしないのですが、妻は「新築で買った家から引っ越すのに…」と踏み切れない様子です。そのため、なかなか引越し先が決められないまま、いつの間にかリミット直前まで時間が流れていました。
自宅の売却もなかなか決まらず、物件も見つからないので「やっぱり無理か」と諦めかけていたとき。地元の仲間と印西市の温泉まで走ることになりました。よく走っているコースで何気なく走ったのですが、ふと走り終えて浮かんだことが。
「この辺はショッピングモール等あって生活に便利だし、周囲は自然が多くていいかも。」
その帰り道、電車内でなんとなく印西市の物件を探していると、見つかったのが現在住んでいるマンションでした。帰宅後すぐ妻に伝え、「とりあえず見てみようか」と問い合わせ。翌日には内覧を行ったのですが、夫婦揃って「これならいいね」と気に入ったのです。しかもほぼ同じタイミングで、前自宅も購入したいという方が現れるという奇跡が。まるで何かに後押しされるかのように、思いもよらず印西市への引っ越しが決まりました。走ったことをキッカケに物件が見つかるなんて、なんとも私らしいなと思います。
もちろん、引っ越し決定に当たってはいろいろ調べました。条件だった災害時のこと、周辺の生活環境、もちろん子どもたちが通うことになる小学校についても。そのときに知ったのが、印西市は東洋経済『住みよさランキング』で5年連続日本一ということ。気になる方はググッてもらえると、その理由などがヒットします。
ただし1つ、ネックなのが交通費。最寄り駅を通る北総線は運賃がとっても高いのです。しかし、仕事以外で都内に出ることはあまりありません。それすら上手くコントロールすれば、月に数回といったところでしょうか。妻もいったん専業主婦となったので、たまに子育ての気晴らしで出かける程度。私にとっては、あまり大きな問題ではありません。
こうして色んな条件が合わさり、タイミングも良く印西市への引っ越しが決まりました。とはいえ前自宅から特急で15分程度と近く、前家での知り合いとも繋がりは切れていません。つい先日も一緒に花見ランしましたし、妻の知り合いもちょくちょく遊びに来ています。
■実際に引っ越してみて
思い立ってすぐ歩いて温泉に行けたり、見知らぬ地を走り回ってコース開拓したり。まだ短い期間ではありますが、概ね引っ越しは「良かった」と思えています。ちなみに、仕事の遠方出張ではLCCを利用することが多いのですが、成田空港が近くなって便利になりました。
家が広くなったことで、間取りは変わらなくてもゆったり。そして空間に余裕が生まれると、気持ちもゆとりが出るような気がします。戸建てよりマンションは収納が多く、例えば6畳の部屋でも、家具が外に出ない分だけ広く使えるようです。
リビングでは家族みんなでストレッチしたり、柔らかいボールでキャッチボールしたり。妻が洗濯物を干しているときは、三男がベランダで砂遊びしていることも。実は保活に失敗して三男がずっと自宅にいるのですが、自宅内、そして周辺でしっかり遊ばせてあげられます。
新しい場所での暮らしは、いろんな発見がいっぱい!冬限定ですが、自宅から近くで売られている『つぼ焼きいも』は絶品でした。これは、毎年の楽しみになりそう。そのほか、野菜や果物がとにかく新鮮で美味しく、食育にも適した環境だと思います。とりあえず、我が家の食卓には野菜が増えて、子どもたちも野菜好きになりました。
正直に言うと、以前は持ち家というものに憧れがあり、購入当初はちょっと誇らしささえ感じました。しかし子どもが増え、生活スタイルが変わっていく中では、状況に応じて柔軟に生活の場を変えることも1つの方法なのではないかと感じています。例えば今回引っ越したマンションも、子どもたちが独立すればそこまでの広さは不要なので、また引っ越した方が良いかもしれません。
何が正解かなんて、やってみなければ分からないこと。印西市という新たな場所で、これからも幸せな思い出をたくさん作っていきます。