風呂Workの魅力についてはこれまで多くご紹介しました。しかし、どんなことにもメリットがあればデメリットもあるものです。これは、風呂Workも例外ではありません。
■風呂Workのデメリット
特に風呂屋で仕事するうえでは、人によって致命的ともいえるデメリットが。それは…
- 電源の提供がない
- 無線LANが飛んでいない
という施設が多いこと。仕事内容や滞在時間によって、これは困ってしまうかもしれません。実際にカフェなどでも“電源難民”なんて言葉が聞かれるように、パソコンの電池切れをまるで生命の危機かのように思っている人もいる様子。しかし実際に何度も風呂Workしていて、少なくとも私はまだ困ったことがありません。
■割り切れば問題ない
電源も無線LANも無い。ワークスペースとして重視されるであろう2点ですが、なぜ困ったこと長いのか。それは、
- 風呂Workは“電源が切れるまで”をリミットに取り組んでいる
- 風呂Workではテザリングで十分(いつも自宅なので容量制限も問題なし)
からです。
そもそも最近のノートパソコンは電池も結構もちますし、仕事でも“常にネットに繋がっていなければいけない”なんて、実は少ないはず。メールなどはスマホで確認しておけば良いですし、必要なときにはほとんどのスマホがテザリングできます。
電源によるリミットがあることで、無駄にパソコンを開いたまま放置することもなく、効率的に仕事ができている気さえします。どうしても不安なら、予備バッテリーを用意しておくという手もあるでしょう。
あるいは風呂Workを休暇に近い扱いにしてしまい、持ち込む仕事を簡単な事務作業などに限定してしまうのも1つの方法でしょう。私は風呂Workの際、原稿執筆や校正をメインとしているので、頻繁にネットを使用することなどありません。
■風呂屋にとってもメリットが高い
具体的に何を…というわけではありませんが、私はこれまでの風呂Work経験から、もっと風呂屋にワークスペースとしての新しい価値を持たせたいと考えています。たとえば先に挙げたデメリットも、
「ワークスペースとして打ち出していこう」
と風呂屋が考えてくれれば、改善はそこまで難しくないでしょう。また私が問題なく仕事できているように、改善も必須とは言いません。少しずつ取り組めばOKです。もし興味を持った風呂屋の方がいらっしゃれば、ご相談くださいね(笑)
風呂Workは、なにもワーカー視点だけで「おすすめだよ!」と言っているわけではありません。私は風呂屋を経営したことがありませんが、次のような点は恐らく風呂屋経営のうえでもメリットになるのではないでしょうか。
- お客さんの少ない平日日中に集客できる
- フリーランスに限らず無線LAN等の設備は歓迎される
- 若者が多いフリーライターが集まればSNSなどで施設が紹介してもらえる
- 受け入れる体制を持つだけで特に大きな施設改修なども不要
- 若者に風呂文化を伝えられる
温泉や風呂って、個人的にとても大切にしたい日本文化の1つです。しかし風呂Workしていても、お客さんの層は中高年がほとんど。風呂Work関係なく子どもと土日や夜に訪れることもありますが、やはり同じ(子どもはいるけど)印象です。そのため働き方が多様化されると言われる現代においては、
「風呂Workはこの文化を若者に伝えるうえでも有効なのでは!?」
なんて勝手なことも考えています。何件か風呂屋のスタッフさんに「仕事していい?」と聞きましたが、全然ウェルカムな感じ。時間の過ごし方は自由ですし、大声で電話でもしない限り迷惑になることもありませんからね。