各地で臨時休校が続く中、私は子供たちの運動不足が心配でなりません。たとえスポーツを習っていなくても、子供は日常の中でかなり動き回っています。例えば以下のような行動も、すべて運動だということは認識されていないかもしれません。
- 登下校で荷物を背負って歩く
- 学内で階段や廊下を歩いて移動する
- 休み時間に身体を動かして遊ぶ
- 体育の授業で運動する など
こうした運動をすべて取り上げて自宅に引きこもっていては、体力・筋力の低下はもちろんのこと、ストレスが溜まって心の健康にも支障をきたしかねません。子供がエネルギーに満ち溢れているので、どこかで発散させてあげることが非常に大切です。
この事態を受けて先日から、5歳~小学生を対象とした「外遊び会」を千葉県印西市で開催しています。これは学校の休み時間のように、思いっきり身体を動かしながら遊ぶというもの。参加無料で、ボールやフリスビーを投げ合ったり、ホッピングや竹馬に乗ったり。色んな遊びを提供していますが、子供たちはみんな非常に楽しそう。年齢や学校の枠を取り払い、声を出しながら笑顔で動き回っています。少しずつ参加者が増え、ちょうど本日の開催では10名以上の子供たちが集まってくれました。
▶【参考】「キッズクラス」会員外参加の受け入れ&「外遊び会」開催について
この「外遊び会」は朝の時間帯に行っており、規則正しい生活の維持も目的としています。ちゃんと朝早く起きて活動を始める。これだけでも、心身の健康に対してプラスに働いてくれるのではないでしょうか。そして運動は脳にも良い影響を与え、気分をリフレッシュさせたり記憶力を向上させたりという効果が期待できます。
政府からも、屋外での遊びは問題ない(むしろ推奨)とされています。しかし実態として、両親が仕事のため留守番しなくてはいけなかったり、感染リスクを考えて外に出したくないと考えていたりするケースは少なくありません。そうした事情も分かりますが、本当に子供のことを考えるのであれば、ぜひ1日30分で構わないので運動機会を与えてあげてください。
運動と言っても、冒頭で述べた通りスポーツに取り組む必要はありません。例えば以下のように、日常生活として行えること、遊びとして楽しめる効果的な運動はたくさんあります。
- 近所の散歩
- 森など自然の中での散策
- 縄跳び
- トランポリンで跳ねる
- 温水プールで遊ぶ
- ボール遊び(サッカーボール蹴り、キャッチボール 等)
また、できれば親子で取り組んでみてください。子供は親に見てもらうこと、そして一緒に何かしてもらうことが非常に嬉しいものです。つまらない臨時休校が、きっと楽しい親子の思い出に変わってくれるでしょう。
どうしても屋外に出られない(出したくない)という方は、室内で取り組める運動もたくさんあります。いくつか以下メディアでも書かせていただきましたので、ぜひ参考にしてください。
▶臨時休校中は「運動」で生活リズムを整える。子どもの運動不足を解消する室内遊び6選
新型コロナの影響がいつまで続くのかは、現時点でまったく分かりません。だからこそ冷静に、子供にとって本当に必要なことを考えたいものです。