学生時代にフリーライター活動を始めてから約12年。そして会社員を経験後、フリーランスとして独立してから約7年半が経ちました。人生全体で見ればほんのわずかな時間ですが、自分なりにとても濃い時間を過ごしてきたと感じています。
特に切りの良いタイミングではありませんが、ちょっと過去を振り返り、そして今後を考える機会がありました。会社経営、フリーライター、そしてランニングコーチ。現在私は3つの顔を持って働いている身ですが、もっと何かできることはないのか。自分の経験、そして培ってきたノウハウをアウトプットすることで、誰かの幸せな人生に貢献できないものか。そうした思考が頭を巡り、このたび2つの取り組みをスタートすることにしました。それが、フリーランスとフリーライターそれぞれを対象としたアドバイザーです。
詳しくはリンク先からページをご覧頂くのが早いのですが、簡単な概要について、アドバイザーを始めるうえでの思いなどを踏まえつつお伝えします。
■フリーランス ライフ&ワークアドバイザー
コワーキングスペースで仕事したり、SNSで仲間を見つけたり。あるいは交流イベント等に参加することで、同じフリーランスあるいはフリーライターと繋がる機会は増えました。しかしそれでも、何か悩みを打ち明けたり、相談したりできる相手と出会うことは難しいはずです。
例えばコワーキングスペースは、みんなそれぞれ仕事に取り組んでいます。周りに誰かがいるという環境は実現できても、思いのほか他利用者との会話などは少ないでしょう。また、SNSはオンラインの繋がりのため、やはり関係が希薄です。
かといってイベント等での短い時間では、その後まで長く続く人間関係はあまり得られません。もし良き出会いに巡り会えたとして、そういった場に訪れる人は、恐らくお互い同じような悩みを抱えているケースが多いのではないでしょうか。例えば『フリーランスとして稼ぐ』といったテーマのイベントなら、参加者の多くはフリーランス初心者、あるいは収入の伸び悩みを感じている方が多いはず。愚痴を言い合ったり仲間意識を持ったりすることはできても、悩みを相談する相手としては少々厳しいかもしれません。
では、どうすれば良いのか。オンラインサロンやメルマガなど、ベテランによる情報発信の場はたくさん見つかります。しかし、そこには相互性が少なく、コミュニケーションがあっても1対多ということがほとんど。個々に寄り添ったものではありません。そのため、何かしら奮起したり気持ちを落ち着かせたりするキッカケは得られても、悩みを解決してくれるものではないでしょう。結局は一人で悩み、答えを見つけ出すしかありません。
しかしそれは、とても苦しく厳しい環境だと思うのです。まして悩みというものは、一人で考え続けても泥沼化してしまうリスクが高く、これではせっかく選んだフリーランスという働き方を楽しむことができません。そこで個別にコミュニケーションを取り、オンラインではありますが映像を交えた会話の機会を設けることで、私が悩みを抱えるフリーランスのアドバイザーを担いたいと考えました。
「フリーランスとして働く誰もが、
自分にとって最高に幸せな人生を実現できるように。」
これまでの経験や培ってきたノウハウを総動員しつつ、また私自身もアップデートを繰り返しながら、良きパートナーとしてサポートさせていただきます。
■フリーライター スキルアップアドバイザー
インターネットの普及に伴い、ライターという仕事はニーズを増しました。実際、ここ数年のうちにライターとして活動を始めたという方は、かなり多いことでしょう。特にSEOを目的とした量産型の記事制作などは未経験からでもチャレンジできる機会が開かれており、クラウドソーシングなどで検索すると大量に仕事が見つかります。
しかし未経験可能な案件は、どうしても単価が低いもの。そして継続対応していても、なかなか単価は上がりません。“質より量”が重視されるため、1記事に対して大きな費用は掛けられないのです。もちろん、例えば「とにかく空いた時間に自宅で働きたい」という方にとっては、収入を得られるだけで嬉しいことでしょう。しかし、ライターとして独立し生計を立てていくのであれば、とても十分とはいえません。プロとして、より単価の高い案件を獲得していけるようになる必要があるはずです。
ここで、1つ大きな課題があります。それは、自身のスキルを客観視したり、改善点についてフィードバックを受けたりする機会が少ないこと。中にはクオリティにかかわらず、受け取った記事をそのまま公開していたり(特に“見られる”ことを前提としない量産サイト向けの記事など)、編集・校正を加えて公開する場合でも、その公開先について知らせてもらえなかったり。自分の記事がクライアントにどう評価され、公開までにどのような手が加えられているか(=何が不足していたのか)が分からないのです。これは量産サイト向けの記事だけでなく、キュレーションサイトや投稿型メディアでも同様でしょう。
また、ライター側の意識にも課題を感じます。それは、案件内容に関わらずある程度“書く”作業を続けていることで、自分のスキルが上がっている(=プロとして通用する)と勘違いしてしまっていること。中には一度でもライティングの仕事を受けただけで、自分をプロライターと名乗っている人まで見られます。そのような状態では、本当にプロとして通用するスキルを身に付けることはできないでしょう。ライティングは作業ではなくクリエイティブな仕事。スキルは、学ばなければ身に付きません。
とはいえ、スクールは思いのほかお金が高く、地方ではそもそも場がありません。また、すでに独立していて稼がなければいけない、あるいは子育て中など限られた時間で仕事されている場合、スクールへ通う時間の確保が難しいことも多いでしょう。ライター向けの著書も数多く発刊されていますが、本を読んで実践したとして、結局はそれが正しく行えているのか、どれだけ自分のスキルが上がったのかは分かりません。
そこで、第三者からダイレクトにフィードバックを受け、取り組んでいる仕事を勉強に応用できるよう考えました。実際に仕事で制作された記事を添削させていただいたり、改善点等についてアドバイスしたり。定期的にオンラインで顔を合わせ、疑問点などは直接会話からしっかり解決していきます。
「1人でも多くの方々がプロとして活躍し
ライターとが『ちゃんと稼げる仕事』として認められていくために。」
ライターだけでなく編集やディレクション等も手がけ、多くのフリーライターと繋がりを持ちながら仕事に取り組んできた経験は、きっと役立つものだと考えています。
■フリーランスをスタンダードな働き方へ
ただしアドバイザーの料金は、決して安くはないでしょう。まして『フリーライター スキルアップアドバイザー』については、恐らく収入面からも現状脱却を目指そうという方が多いはずです。しかし私の経験上、無料あるいは格安で受けたものは、それ相応にしか得るものがありません。せっかく申し込んでも、忙しさから「無料だし」といつの間にか利用しなくなり、結局今と変わらぬ日々を過ごすのでは意味がないでしょう。
また、私自身も対価があればこそ「期待以上のもので応えなければ」と思えます。プロとして自分を安売りしない。これもまた、フリーランスにとって重要なことではないでしょうか。もちろんコストを上回るものをご提供できると考えていますし、それが私の責任です。
昨今、働き方改革が国を挙げて進められています。しかし最終的には、私たち自身が変わらなければいけないのではないでしょうか。アドバイザーと表現してはおりますが、皆さんが最終的にそれぞれの求める“幸せな人生”を実現するための、良きパートナーでありたいと考えています。幸せを実感し笑顔で働けるフリーランスが増えれば、フリーランスという働き方は、きっと世の中においてスタンダードなものとなるはずです。