「レースシーズンに入る前に、フルの10倍(420km)は1ヶ月で走りたい!」
なんとなく思いつきで、9月はこんな目標を抱えてトレーニングが開始しました。
トレーニングの中心は、指導先である中学校への往復。普通に走れば片道5.5km、遠回りすると片道10kmのコースが出来上がります。時間に余裕のある日は、迷わず遠回りのコースを選ぶことにしました。
1日、最低10km走る。
以前から決めている、このルール。距離が全てとは思っていないものの、ある程度は走ることは大切。そのため、土台として10kmという距離を置きました。
■距離と質の両立
例えば400m×10本のインターバルを行うのであれば、残り6kmは他で走ってからインターバルに取り組む。幸いにも近くに1周600m、800m、1000mの距離を取れる周回コースがある(川沿いや公園周回)ので、そこへの往復をランで移動して距離を稼ぎます。
坂ダッシュなども同じ。主に河川敷の80m坂や橋を利用した150m坂を利用していますが、移動をランにすることで10~15kmほど走ることになりました。
距離をしっかり走ることは、大切。しかし距離だけを追い求めて、記録が伸びるとは限らない。これは走り始めてすぐの頃、サブ4を切れずに苦しんていた際に感じたこと。だから効果の異なるトレーニングを組み合わせ、質の高いメニューを組むし、距離も最低限はしっかり走る。この両立が、9月は課題になりました。
主に取り組んだのは、
- 坂ダッシュ
- インターバル
- レペティション
- ペース走
- ビルドアップ走
そして葛飾区で行われたランニング教室に参加してことをキッカケに、『ランニングドリル』もよく取り入れるようになりました。フォームを改善し、より無駄のない走りを実現しようと思ったんです。
(特に私の場合、短距離系で培った脚の筋肉が、とても大きくて燃費悪いので…)
ジョギングやLSDも含め、ペースにも配慮。怪我をしては意味がないので、コンディションにも注意しました。
■長い距離を走ってみた
これまで、どうしても1人では10kmを超える距離が走れませんでした。走れないというより、途中でつまらなくなってしまっていたんです。
しかし9月は色々なトレーニングを試しているうちに、意欲がどんどんUP!走ることが楽しくて、
「もっと長い距離、いろんな場所走りたいな」
なんて思い始めました。
余談ですが、9月からランニングに関するライターのお仕事がお陰様で増えています。取材が多いのですが、お会いするのは比べ物にならないほどのトップアスリートや、何かしらの専門家の方々ばかり。それが刺激となり、自分ももっと上を目指したい…なんて感じたのも、意欲に繋がっているのかもしれません。
ということで、週末を中心に長い距離を1人でも走るようにしました。これまでも仲間と一緒なら大丈夫だったのですが、“たとえ1人でも走る”を決意。
- 1人フルマラソン(42km)
- 奥多摩トレイルコース(25km)
などを走り、平日でも20kmを超えて走ることが増えました。月半ばからは『朝練』を取り入れ、早朝にjogなどゆっくりスピードのトレーニングを実施。午後・夕方にスピードトレーニングを行うことで、“二部練”を実現しています。
さらに先日、自分の中では大きなチャレンジに挑みました。
八景島で開催された、横浜シーサイドトライアスロン。ここにチームメイトが参加し、初めてトライアスロンにデビューすると言うじゃないですか。
「自転車で応援行かない?」
そう声を掛けられて、ふと思ったんです。
「自分の脚で、走れないかな?」
八景島までは、調べてみると65km(実際には66.24kmでした)。レースであれば、走ったことのない距離ではありません。トレーニングでも、仲間となら65kmまでは走ったことがあります。
「よし、走っちゃおう。レースは朝だから、夜中スタートで朝到着だな」
眠さと戦い、何度も諦めたくなりながら、66.24kmを走覇。
このように、これまで以上に距離にも挑戦するようになり、しかも長い距離を楽しめるようになったんです。この変化がなければ、600kmなんて走れなかったでしょう。
結果、9月に走った月間走行距離は…
603km!!!
頑張って走ったというより、トレーニングを考え、楽しみながら走っていたらこの距離でした。
目指した420kmも上回りましたし、嬉しいものですね。
■楽しい楽しい“裸足RUN”
正式には『ルナサンダル』というランニング用のサンダルを履いて走ったんですが、これが気持ちいい!シューズとは全くことなるダイレクトな脚への感覚がクセになり、ダッシュ系以外はほとんどルナサンダルで走りました。
また河川敷を走る際には、芝生でルナサンダルを脱ぎ棄てて裸足に。裸足のまま、ランニングドリルをするのが楽しくて、空の澄んだ日などは好んで河川敷へ足を運びました。
「こんな走り方もあるんだな」
新たな発見が、走ることをさらに楽しいと感じさせてくれたのかもしれません。
さぁ、10月からは毎月レースが入ってきます。
達成したい記録、そして走り切りたいレースが山積み。まずは昨シーズンより成長した自分を、記録更新という形で実現させたい。しっかり調整して、ベストコンディションで挑んでいきます!