いいでしょ?僕の人生

人生初のスイーパー経験(前編)|小江戸大江戸200k


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先日、2/28〜3/1の2日間にわたって行われた「第5回 小江戸大江戸200k」。多くのウルトラランナーから人気の大会とあり、あっという間にエントリーが締め切られていました。私は…と言えば、エントリー間に合わず。残念に思っていたところ、知り合いからFacebookで次のようなメッセージが届きます

「小江戸大江戸200k、大江戸コース112kmのスイーパー募集」

メッセージを受けるなりスケジュールを確認し、速攻で「やります!」と返信。人生初スイーパーを経験してきましたので、ブログに綴っておきます。

◼︎スイーパーって何?
そもそも、人によっては「スイーパー」という言葉自体が馴染みのないものかもしれません。これが分からないと、ブログを読んで頂いても意味不明でしょう。
大会によって若干役割に違いがあるようですが、簡単に言えば最終ランナーとして走り、制限時間ギリギリにゴールする人です。つまりスイーパーが来たら、「その人より後ろだと制限時間に間に合わない」ということ。今回であればランナーのフォローも行いますし、別の大会では案内表示を撤去しながら走るなんていう場合もあるようです。

◼︎ラーメンでパワー補給
私は小江戸大江戸203kmのうち、後半112kmのスイーパーを担当。2/28の21:00に、スタート地点である川越へ向かいました。一通り説明を受け終えますが、スタートは0:00とのこと。川越が中継CPとなっているため、その関門時間に合わせてスタートします。スイーパーが、ランナーより先を走ったら意味ないですからね。

夜中ですからお腹が空きます。まして、走っている間は何が起きるか分かりません。食事できないことを考え、事前にパワー補給へ向かいました。

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もちろんラーメン、家系です。無料ライスもガッツリと。外は肌寒く、とても温まりました。
スイーパーは各関門に合わせて走ります。ゴール制限は3/1の20:00のため、20時間は動き続けるということ。ラーメン+ライスでお腹はいっぱいですが、エネルギーとして十分ではないでしょう。もちろん、補給食も用意してスタンバイしました。

◼︎なか卯でリタイア続出
スイーパーは3名体制。うち1名は途中合流のため、2名で川越を出ました。基本的には関門時間に合わせて走るのですが、事前に以下の要望を受けます。

  1. 中野坂上のエイドはギリギリだと後が辛いので、1時間前に着いてランナーへ声を掛けてほしい
  2. 皇居のエイドは少し早めに着き、15分ほど制限時間後も使えるよう伝えてほしい

川越を同時に出たランナーもおり、一緒のペースだと1の要望には間に合いません。しかし、必死に走るランナーを置き去りにもできない。そのため、私は1人先に走ることとなりました。もちろんランナーを抜く際には、自分が1時間早いスケジュールで動いていることを伝えつつ…

しばらく走ると、何名かのランナーと合流します。話を聞くと、すでに走るのが厳しい様子。なか卯まで行き、食事してリタイアするようです。
ちなみにこの大会では、コース上に決められた4店舗に限り、なか卯で500円分まで無料で食事ができます。なか卯には、それぞれ1名ずつ運営スタッフが待機。スイーパーはなか卯にいるランナーへ声を掛けつつ、スタッフへ最後尾であることを伝えます。

川越から約17.5kmで、ランナー2名を引き連れ朝霞のなか卯に到着。中に入ると、4名のランナーがいました。…が、不安そうな顔で近づいてきた運営スタッフがこう言います。

「あちらの2名、もう動けないそうです。このまま始発まで待つそうなのですが…

いくら24時間営業のなか卯とはいえ、本大会の専用ではありません。時計を見ると3:00少し前。すぐに最寄り駅までの距離と始発時間を調べます。始発は5:04、駅までは歩いて20分程でしょうか。店員さんに4:40まで滞在の許可をもらい、ランナー1人1人に時間を伝達しました。

やり取りに時間が掛かり、中野坂上のエイドまで20kmを2時間半で走らなければならないことに気づきます。112kmの長丁場、しかも信号の待ち時間を考えると楽なペースではありません。ペースアップして走りつつ、信号停止のタイミングで本部と後からくるスイーパーになか卯でのことを連絡。

「ゆったりペースだから、走るのは問題ないだろう」

なんて思っていましたが、とんでもない。これはなかなかハードだと、早々に思い知りました。

22.7km地点の成増にあるなか卯でも、やはり複数のランナーが。しかし始発が近づいていたので、特に問題なく済みます。運営スタッフに宜しく伝え、急いで先へと急ぎます。少しずつ日が登り始める気配を感じ、想定外の“時間との戦い”になりました。この頃、しだいに天候が崩れ、ポツポツと雨が降り始めます…

■最初のお役目完了
雨が降ってきたので、ゴアテックスのウェアに着替え。スイーパーが寒さにやられてしまったら、洒落になりません。

エイドが近づくにつれて、ランナーの姿
が増えてきました。皆さん、懸命に前を見て走り続けています。その中に、あまりの眠気でフラフラしている人が。少し時間にも余裕ができたので、数km並走させてもらいました。会話していれば、少しは眠気も紛らわせると思ったためです。案の定、しばらくすると元気になった様子。

「あと少しですから!まずエイドまで行きましょう!」

ペースアップしたランナーにそう声を掛け、私はマイペースに進みました。いくら余裕が出来ても、早く着き過ぎてはスイーパーの意味がありません。スイーパーの役割を考えれば、ランナーに焦りを与えてしまうこともあるでしょう。この辺のペース配分も、選手として走るのとでは大きく違います。

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川越から36.6km走り、予定時刻の2分前に中野坂上にあるエイドへ到着。とりあえず、役目を果たせて一安心です。エイドスタッフの方々へ、走ってきた感じでの後続ランナー数をだいたいで伝え、10分ほど休憩。先ほどフラフラしていたランナーは、仮眠を取っていました。

「スイーパーですが、1時間早く来ました。まだ関門には時間がありますが、もし『もうほとんど走れない』という状態で先に進みたい方は、そろそろ出発することをおすすめします。これ以降、関門が少し厳しくなります。」

伝達事項をエイドにいるランナーへ伝え、ここでの役割を完了。後続のスイーパーに連絡を取り、次のエイドまで先に行って待つことに。

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ランナーだけでなく私にも温かい食べ物をご提供頂き、感謝です。再び外へ出てみると、日が昇り、朝の訪れとなる時間になっていました。

後編へ続く…. 

3 thoughts on “人生初のスイーパー経験(前編)|小江戸大江戸200k

  1. Miz

    お疲れ様でした!
    No.403 Miz です。レースでは大変お世話になりました。
    三河さん達、3名のスイーパーさんに励ましていただいたおかげで
    なんとかギリギリ時間内完走できました。
    本当にありがとうございました・・・。
    後編も期待しています!!

  2. >Mizさん

    寒い中、本当にお疲れ様でした!スイーパー、きっとプレッシャーもありましたよね(;´∀`)後編もご期待ください!

  3. >Mizさん

    寒い中、本当にお疲れ様でした!スイーパー、きっとプレッシャーもありましたよね(;´∀`)後編もご期待ください!

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