
最近、ランニングだけでなく「痩せるのは?」と質問される機会が増えています。前回も少しダイエットについて書きましたが、もう少しだけ触れておきます。ただし、あくまで個人的な考えですので、あらかじめご理解ください。
■痩せるために出来ること
実際に私は、結婚してかなり太りました。どのくらいかと言うと、今より20kgほど体重が重く、学生時代のスリムなシルエットなど見る影なし。でも今は、とりあえず平均よりは体重も軽いですし、体脂肪率も落ちるようになってきました。
しかし私をよく知る人からは、
「走っているんだから、そりゃ痩せるでしょ?」
と言われることもしばしば。
確かにランニングはエネルギーを使いますから、その要因の1つだとは思います。しかしそれが全てかと言われれば、そうではありません。
エネルギーの摂取・消費バランスを考えて日常生活を送り、何より『痩せる』のではなく『痩せやすくなる』ことに焦点を当てました。そこには食事管理も含まれますし、たまに断食もします。
運動については、走る以外にも日常から改善を図っています。立ち方や歩き方、座り方、呼吸に至るまで、実は激しい運動などしなくても、痩せるために出来ることは山ほどあります。
■運動は知識を持って
もちろん、ウォーキングやランニングなどを定期的に続けられれば、さらに良いとは思います。しかし「痩せるために」と仕方なく、嫌々ながら走ることは避けるべきでしょう。結局続きませんし、ストレスが溜まっては意味がありません。
また、闇雲にウォーキングやランニングをすると、怪我に繋がります。特に体重が重いとそれだけ身体に負担が掛かりますから、注意が必要です。よく、こんな悪循環に陥っている人を見ます。
- ダイエット目的でランニングを始める
- とにかく毎日ひたすら走る
- 怪我をする(膝などが多い)
- 動けない日が続く
- 体重が戻る(もしくは太る)
これは、マラソンレースなどに出る市民ランナーにも見られる傾向です。そのため、もし運動を取り入れたいと考えるなら、まずきちんとした知識を得ましょう。それが、最終的には長く続けて、ちゃんと痩せるための近道です。
■仕組みを理解する
筋肉をつけたり、有酸素運動したり、食事を制限したり。いろんなダイエット方法がありますが、その意味(=そうすると、なぜ痩せるのか?)が腹落ちしないと、継続は難しいものです。
例えば運動と聞くと、ランニングや水泳、自転車など、激しいスポーツばかり連想されます。しかし実は、日常にある“ちょっとの工夫”からエネルギー消費を高めることも可能です。そのためには、自分の身体がどのような仕組みで動いているのか、そして今の自分がどうなのかを知ることが必要となるでしょう。
しかし、『カロリー』にも種類があります。避けるべきは脂肪として蓄積してしまうカロリーということになりますが、『カロリー』 とされるもの全てが該当するわけではないのです。
また、糖類の摂取を控える人もいるでしょう。糖質は真っ先にエネルギーとして使われる栄養素ですが、実は糖質によってエネルギー循環を動かしてあることが、脂肪など他のエネルギー源がエネルギーとして活用されるまでの効率UPに繋がるとも言われます。つまり糖類はNGなのではなく、摂取量に配慮することが適切…ということになるでしょう。
食事についてはノンカーボン食やMEC食など様々なものがあり、現時点で私から「コレが良い」とは断言できません。しかし『知る』ことは、運動でも食事でも正しく痩せるうえで必要なことです。
周囲に流されてみるのも1つの方法ですが、その意味・理由を理解しなければ、無駄な時間になってしまう可能性さえあります。
「必ず痩せる!」
「すぐに効果が出る!」
「◯◯人が実践!」
なんてウリ文句に、どれだけの人が後悔した経験を持っているか。
「本当のダイエット効果はすぐに出ない」
「継続が結果を生む」
というのも、1つの知識かもしれません。