いいでしょ?僕の人生

大自然を満喫してPB更新!|第12回 伊豆大島ウルトラランニング


年度末となる3月は月初から出張が重なり、ほとんどを東京都外で過ごしていました。そんな月内の出張ラストを締めくくるのが、3月27日(日)に開催された『第12回 伊豆大島ウルトラランニング。私は100kmの部へ、取材も兼ねて出走してきました。

実はこの伊豆大島、人生初のフルマラソンを走った思い出の場所。さらに同大会は、一昨年に出場して関門アウトとなった“やり残し”の大会でした。以前に「ぐるたび」でもご紹介しましたが、起伏に富んだとてもタフなコース。こちらを、100kmの部は“2周”します。

■前日に備えて早めの就寝

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大会前日。朝から『スラックライン体験会&体幹トレーニング』を終えて、すぐさま竹芝へ。昼過ぎのジェットフェリーに乗り込み、大島へと向かいました。竹芝から大島までは、ジェットフェリーで約1時間45分。“ちょっとそこまで”の感覚で行くことができる距離です。

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大島に到着!…で最初に行ったこと。それは、なんとスラックラインでした。
Facebookでスラックライン体験会を知った方から、「大島でもやりたい」というご要望が。そこでスラックラインを持参し、手頃な場所を使って実践していただきました。子どもから大人まで複数の皆さんに楽しんでもらうことができ、

「これ買いたい!」
「面白い、ハマる!」

という喜びの声が聞けて大満足。わざわざスラックラインを持って行った甲斐がありました。これを機に、大島でスラックラインが流行ってくれたら面白いですね。

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1時間ちょっとスラックラインを楽しんだ後は、宿にに持つを置いて受付へ。本大会の受付は『元町港船客待合所』。なんと今回宿泊した場所から、徒歩1分という場所でした。しかもこちら、当日はスタート&ゴール地点になります。

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受付後、宿にはお風呂がなかったので、近くにあった『御神火温泉』へ。その道中で、美しい夕日を見ることができました。なんとなく、レース当日は良い天気になりそう!そのまま温泉で食事も済ませ、そそくさと宿へ…

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宿へ戻って準備完了!今回は“トウモロコシ仮装”での出走です。なぜなら関門アウトとなった一昨年のレースでも、まさにこのトウモロコシを着ていたから。完全なるリベンジならば、やっぱり仮装も同じにしなくては。

3月は出張続きで疲れも溜まっています。出張中も走ったり登山したりと、筋肉疲労も蓄積しているはず。体調万全とはいえないため、この日は22時前に就寝しました。出せる限りの力を尽くすには、睡眠も大切ですからね。果たしてどんなレースになるのか、あとは本番を走ってみるのみ!です。

■前半はスピードダウン覚悟の攻め

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レースは朝5時スタート!まだ辺りは真っ暗闇ですが、ランナーの皆さんによって大島は熱気に包まれていました。号砲とともに走り出す皆さん…私は写真を撮りつつ、ちょっと空いてから走り出しました。あまり道が広くないので、混戦となって転んだらイヤだったので。

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5kmほど走る頃には、少しずつ空が明るくなってきました。よく見れば、空全体が雲で覆われています。

「もしや、雨が降るのでは・・・!?」

そんな不安が頭をよぎりつつ、海から聞こえてくる波音に耳を傾けながら走り続けるトウモロコシ。濡れたら重くなりますからね。

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そんなこんなで、戻ってきたスタート地点。このレース中、ゴールのほかにあと1回こちらを経由します。朝早いのに応援に出てくださっている方々もいらっしゃり、心から感謝です。

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伊豆大島は基本的にアップダウンのみという驚きのコース。平地なんて、めったにお目にかかることはありません。写真だと傾斜のほどが分かりづらいのですが、序盤からずっと上って下りての繰り返し。どうしても脚には負担が掛かりますし、そもそも身体の状態から言って、どこまで走れるか分かりませんでした。そのため今回は“前半を攻めて余裕を作る”作戦に。平地は5:00/km、上りは5:45/kmを目安にしながら走っていきます。

これ、実は過去に出場した100kmレースでも最速のペース配分。そのままいけば自己ベストですが、そんなことは考えていません。この大会は最後2つの関門が厳しく、一昨年はそれによって走り切れなかった過去があります。

とにかく完走すること。

そのために、できるかぎり後半に余裕を持っておきたいのが本音でした。1周目の58kmを5時間半以内で走れれば、あとはほぼ歩きになってしまってもゴールできるという算段です。

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大島における見どころの1つが、この地層。約500mにわたって、何層にも重なった地層を見ることができるスポットです。ここでは、思わず写真を撮ったというランナーも多かったのではないでしょうか。

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そしてもう1つ、『筆島』もぜひ写真におさめたいポイント。少し遠くに見える岩が、筆のような形をしているんです。車を停められるスペースもあるので、レースだけでなく観光に訪れた際にもぜひお立ち寄りください。

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どこまで続くのか…筆島を過ぎた直後から、山へと続く“心臓破りの坂”が現れました。もはや、どれだけ登ったのか覚えてすらいません。できるだけ姿勢を崩さないよう、しかし目線を落として傾斜を意識せずに走る。腕を大きく降って、しっかり上半身を使うことで登り続けました。

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途中、このように真っ黒な砂がずっと続く道があります。こちらは“裏砂漠”と言って、火山の噴火による黒い石でできた砂漠。砂漠って、日本でここだけなのではないでしょうか。これもまた貴重な景色。以前に仕事で訪れた際に裏砂漠を走ったことがありますが、果てしなく続く砂漠は走りごたえ十分!今回はウルトラマラソンだけでお腹いっぱいですが、オススメの場所です。

■三原山山頂、そして1周目が終了!
写真 2016-03-27 8 15 48スタートから、ちょうどフルマラソンくらいの地点。ここまでエイドにはあまり立ち寄ってこなかったのですが、少しだけゆっくりさせてもらいました。

なぜならここから、いよいよ三原山山頂へと登って行くから。まぁ、ここまでも登り続けてきたんですけどね。45km地点の山頂エイドまで一気に走り切るため、ここでちょっと身体をリセット。スタッフの方々と談笑し、気持ちを新たに走り始めました。

ちなみに、フルマラソンの通過は3時間40分ほど。過去のレースを振り返ってみても、最速での通過でした。しかし思ったほど疲労は感じず、まだまだ走れそう。このペースを維持すれば、5時間ちょっとで1周目を終えられる計算になります。

しかし安心してペースを落とせば、それが命取りになるかもしれません。行けるところまでペースを維持する。そして、どれだけ急勾配でも1周目は歩かない。そう自分に言い聞かせつつ、三原山山頂を目指しました。

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さすが山頂へと続く道…傾斜もどんどん急になっていきます。そして標高が高くなるにつれ、少しずつ気温が下がってきました。前後ともあまりランナーの姿が見えず、ほぼ一人旅状態。山頂エイドで待っているスタッフの方々を想像しながら、ただひたすらに進むのみ。そして45km…

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ついに本大会で最も高い、三原山山頂に到着しました!

青空の下、寒い中でも拍手を送ってくれるスタッフの皆さん。こちらでは温かい蕎麦が提供されており、美味しく頂きます。今回はあまり仮装ランナーがいなかったこともあってか、トウモロコシは大人気。たくさん話しかけてもらい、お陰さまで後半に向けて元気が出ました。やっぱり、人との触れ合いはウルトラマラソンの大きな楽しみですね。

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三原山山頂からは、下り坂が続きます。ちょうど半分で見つけたこちらのメッセージ、なかなか熱い!この辺で「58kmにしておけばよかった」と後悔し始めたのは内緒。できるだけリラックスし、上り坂で酷使した筋肉を休ませながら走ること10km強…

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スタート時には真っ暗だった、『元町港船客待合所』へ戻ってきました!

58kmの部に出場している方はこちらがゴール。そのため、会場は大いに盛り上がっています。「おかえりなさい」なんて声が聞こえるんですが、私はあと1周あるんですよね。ここ、なかなか心が折れそうになるポイントです。ここから、今度は反対周りで再び大島を1周走ります。

1周目を終えたのはスタートから約5時間。残りフルマラソンの距離で、制限時間までは9時間という余裕ができました。とにかく進み続ければ、たとえ走れなくなってもゴールできる時間です。2周目はランナーも減る(58kmの部がいなくなる)ので、寂しい道中になりそうな予感がします…

■気持ちを切り替え、目指せPB更新!

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反対周りとは言え同じ島ですから、当然のようにコースはアップダウンの繰り返し。1つ違うのは、こちらの2周目、私が人生初フルマラソンを走ったときのコースと同じということ。何度か走っているため、コースはよく覚えています。

「このままだと、9時間切れちゃうんじゃない?」

私の悪い癖ですが、調子よく走っていると、ついつい欲が出ちゃうんですよね。これ、もしかしたら学生時代に“走る”ことを競技として取り組んでいたからかも。わざわざペースを落とすのも変ですし、とりあえずペース維持で後半も行ってみることにしました。

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案の定、どれだけ走ってもランナーに合わない時間が続きます。ランニングは基本的に自分との戦い…ですが、やっぱりちょっと寂しい。しかしよく耳を澄ませてみると、動物が動くような音がたまに聞こえてきます。

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1周目に苦しめられた“心臓破りの坂”がまもなく終わる頃、何やら賑やかなエイドが。さっきは普通のエイドだった気がするのですが、とっても盛り上がっています。こちらに向けて手を振ってくれており、自然とペースアップ!

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で、この大歓迎!大滝橋エイドさん、若者パワーが炸裂していますね〜。

「暑くないですか!?」
「暑くないと思いますか?笑」
「ですよね。あ、写真撮らせてください!」

とこちらの一枚。こういう時間はタイムロスではなく、むしろ元気注入タイム!実はすでに激しいアップダウンで、フォーム維持がかなり厳しくなっていました。写真ついでに一休み…まもなく坂を下り切ると、ゴールまで細かなアップダウンが待っています。

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1周目とは異なり、晴れ渡った空の下で『筆島』が見られました!やや風が強いものの、この景色を見ているだけで癒やされます。こういう景色に出会えることは、ウルトラマラソンの楽しみですね。

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ラスト10kmで目に飛び込んできたメッセージ。

「その通り!」

と、つい一人で声を上げてしまいました。
そう。いくら辛くても、脚を動かせば必ずゴールへと続いている。最近、厳しい場面でよく頭に浮かぶことです。90kmを走り終えたのだから、10kmは“もうちょっと”の距離。そう考えると、

「もう終わっちゃうんだな…」

なんて気持ちすら沸き起こります。まぁ、実際にはこのラスト10kmが、もの凄くキツかったんですけどね。上り坂では脚が地面に張り付いたかのように重く、腰が落ちてしまって大変な状態でした。

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地層もこの通りクッキリ!何度見ても凄い光景だと思います。もう、完全にバームクーヘンですね。

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やがて海の向こうに見えてきた、恐らくスタート地点付近であろう町並み。ここまで来ると、もはや気持ちの戦いです。すでにペースは落ちており、残念ながら9時間を切るという淡い期待は、とっくの昔になくなりました。しかし間違いなく、このまま進めば自己ベスト。しかも9時間15分を切れそうです。下方修正されても、目標があれば頑張れる。とにかく今走れる全力で進むだけ。

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そしてラスト1km!ここで完全燃焼なのではなく、ゴールまでの1kmで完全燃焼する。まっすぐ前を向き、力強く腕を振り、腰を使って脚を動かす。1.5kmで2名のランナーに抜き去られてしまいましたが、それもまた自分の実力。構わず自分の全力を出し切ることだけを考えて進むんです。

「とにかく完走を」

 そう考えて臨んだレースが、いつしか自己ベストを目指す全力の戦いになっていた。マラソンって本当に不思議なものだなと思います。そして見慣れた景色が飛び込み、やがてゴールへ…

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結果は【9:08:11】で総合10位!昨年の『宮古島100kmワイドーマラソン』で出した自己ベストを、約45分も更新することができました。

新島ガラスの完走メダル
、めっちゃ輝いてますね!一昨年は手にできなかったメダルを、自己ベスト更新と共に獲得することができ、嬉しさがこみ上げてきました。泣かなかったけど!

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アップダウンばかりの厳しいコース。それでも走り切り、こうした結果を残せたことは、スタッフや地元の方々のお陰です。レース中、何度も何度も応援の声に助けられました。本当にありがとうございます!

■レースの後は美味しい食事!

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レース後はお風呂で汗を流し、地元ランナーの皆さんと『肴や』で打ち上げ!美味しいお料理、盛り上がりすぎて写真を撮り忘れましたが、1枚だけこちらがありました。

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刺身の盛り合わせ!海の幸、最高ですね!
走った後に、その土地の美味しいものを堪能する。これぞ“旅ラン”の醍醐味です。

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と、翌朝にふと散歩に出たところ、早朝から営業しているお店『おともだち』を発見。しかもメニューを見ると、伊豆諸島といえば外せない“アレ”があるじゃありませんか。

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こちら、『べっこう丼』です!

唐辛子醤油に漬けられた魚は、“べっこう”という伊豆諸島の郷土料理。どうやら、魚が鼈甲(べっこう)色なので、そう呼ばれているようです。今回は食べられず帰るかな〜と思っていたので、偶然にもラッキーな朝食タイムとなりました。

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これにて、伊豆大島とはお別れ。レース当日とは打って変わり、フェリーに乗る頃には強い雨が降っていました。天候が悪いとフェリーが運休ということもあるのですが、この日は無事に出向。大島で過ごした素晴らしい時間に感謝しつつ、家族の待つ自宅へ…

伊豆大島は、何度来ても大好きな場所です。都心からも短時間で渡ることができ、大自然に囲まれて美味しいものも食べられる。レースはもちろん、家族を連れて観光でも訪れたい場所です。

応援してくださった皆さま、そして大会を運営してくださったスタッフの方々、本当にありがとうございました!お陰さまで記録・記憶とも素晴らしいものが残り、感謝の思いでいっぱいです。来年も、またトウモロコシで走ろうかな?…まだ分かりませんが、きっとまた走りに来ると思います。

「伊豆大島、いいじゃん!」

なんて感じた方、ぜひ来年の大会にポチッとエントリーしてみてください!!

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