いいでしょ?僕の人生

苦渋のリタイア|宮古島100kmワイドーマラソン


先週末から、宮古島へ行ってきました。3泊4日、100kmのウルトラマラソンを走るのが目的です。

もちろんノートパソコンを持って。機内やホテルの部屋でも、空いた時間には原稿整理なんかしながら。イーモバイルがまさかの圏外でしたが、iPhoneのテザリングのお陰で助かりました。

(事前に電波の範囲調べとけよ・・・っていう話ですけど)

一応は仕事も落ち着いた状態で、レースに臨めたのは良かったです。何せ100kmなので、走っている間はメール対応くらいしかできませんので。前日には一緒に出場する仲間も集まり、楽しみ度が急上昇。ワクワクしながら当日を迎えました。

当日は、3時に起きて朝食。ホテルがこの日だけ限定で3時から朝食の用意をして下さり、心から感謝です。しっかり走れるエネルギーを補給して、スタートは5時。少し前に到着して、手荷物を預けます。この大会は、50km地点で一度荷物を受け取れるので、補給食や着替えなど必要なものを入れておきました。

600名を超える参加者を見て、テンションはどんどん上がっていきます。そして5時、暗闇の中でスタートの号砲が響きました。

実は来月も、沖縄でウルトラマラソンに出場します。3日間かけて、沖縄本島を1周する315kmのレース。そのため今回は、記録などではなく「いかに疲れを残さず、100kmを走る切るか」にポイントを置いていました。

スタート直後の3km程は、仲間たちと一緒に。周囲にも大勢のランナーがいるので、流れに乗る感じで走っていきました。それ以降は少し後ろに離れ、マイペースで走ります。各ポイントで通過タイムを予定立てておいたので、それに沿ってペース展開。

  • 42.195km:5時間
  • 50km関門:6時間
  • 80km関門:11時間
  • 100kmゴール:13時間45分

これが、当初立てていた予定ペースです。いなみにこのレース、最終の制限時間は14時間となっていました。

暗闇の中走り出し、折り返し地点では仲間と何度もすれ違います。一緒に走っていきたい気持ちもありましたが、そこは抑えて自分のペース。空が明るくなると、宮古島の大自然が目に飛び込んできます。何より壮観だったのが、37km地点から1km以上も続く「池間大橋」。 

これは、橋の入り口から撮影した写真です。まっすぐに続く池間大橋は、透き通った青い海が広がります。橋の途中からは、海を泳ぐ魚も見えました。

橋を渡った先には、池間島が。この島をぐるっと1周するのですが、その途中で42.195kmの地点が表れます。

 

この地点の通過タイムは、5:00:17。まさに予定通りのタイムです。ただこの頃から、脚に疲れが出始めました。実は前の週から脚の疲労が抜けきらず、出来る限りのケアはしたものの少し心配だったんです。ただペースもゆったり走っているので、エイドで休憩してマッサージしながら進んでいきました。

池間大橋の帰りは強風で、走っても歩いても速度が変わらないほど。無駄に疲れても意味がないので、ここは歩きます。そして少し進むと、中間地点の50kmエイド。ここの到着タイムは5:59:38で、これまた予定通りです。

思ったより汗も出なかったので、着替えはなし。補給食だけ入替えます。しかしここで1つ大きな失敗が…空が明るくなってきたので、悩んだ末に雨合羽をエイドで置いてしまいました。これが、後でとんでもない事態を招きます。

脚の調子もイマイチなので、無理せずスピードを落とすことにしました。上り坂は歩くことを決め、平地・下り坂でバランスを取ってペースを維持します。ただ60kmを超えた頃から、だんだん左足の甲と右足の膝に違和感が。そして違和感は、痛みへと変わっていきました。

しかしエイド毎にしっかり柔軟し、上り坂は歩くことで前へ進むことは出来ています。時計に目をやると、まだ想定したペースにむしろ余裕を持って進めていました。そこで80km地点のエイドに着いたら、思い切って10分休もうと考えたんです。しっかり休み、脚をリセットしてゆっくりスタートし直そうと。そう考えて、80km地点の関門を10:50:27で通過しました。
 

しかし本当は80km地点にエイドがあると思っていたのですが、これが大誤算。80kmにエイドはなく、少し進むと反対車線にエイドを確認しました。どうやら、エイドは83km地点だったようです。

少々エネルギー切れに近い状態で力が抜け始めていましたが、とはいえ3kmなら大丈夫。ただ前を見て進み続けます。80kmを超えると、1.5kmほど進んだところに灯台があります。ここで折り返しで戻ると、83km地点のエイドに辿り着けるという順路です。折り返してくるランナーと声を掛け合いながら、なんとか元気を出して進むこと1km・・・

灯台近くになると、もの凄い強風です。海風ですね。しかい向かい風は帰りに追い風になる。それだけを支えに、やっと灯台の周辺までやってきました。

すると、ここで悲劇が。

暴風のような風に加えて、突然雨が降り出しました。風にのった雨粒は、まるで雹のように体にバチバチ当たります。風向きも変わり、折り返してもまた向かい風。一生懸命走っているのに、時計を見るとペースは8:30/kmまでしか上がらない。周囲もいつの間にか真っ白になっていて、正直「危険」を感じました。
 

ここまでペースが落ちると、エイドで10分など休んでいられません。そのまま進まなければ。そう考えていたとき、足下がいきなり冷たくなります。道が、まるで池のような水たまりになっていたのです。しかも1.5kmほどにも及ぶ道が、全て。普通のアスファルトではなく、少し柔らかい道に加工されているのがマイナスとなりました。

脚は冷たい。それだけでなく、ペースが上がらないので体全体もどんどん冷えていきます。体が震え初め、エイドの500m手前で走れなくなってしまいました。
 

「雨合羽を置かなければ・・・」
 

そう、雨合羽があれば、上半身だけは雨に冷えることはなかったハズ。これは、完全に判断ミスです。
 

それでも何とか83kmのエイドに辿り着き、何かお腹に入れて進んでみよう…と思った瞬間。またまた驚くべき光景が目に飛び込みます。強風でエイドのテントが吹き飛び、エイドが撤収準備をしていたんです。唯一
置いてあるコーラとアクエリアスのコップは、雨水で薄まったものだけ。残っている補給食は、Shotzが1本のみ。
 

「ここで、リタイアしよう」
 

エイドを見た瞬間、そう決心しました。ゴールをしたい気持ちはありましたが、冷えた体にエネルギー不足、これ以上進むことに危険を感じたからです。ただでさえ膝にまで痛みが及んだ脚が冷えてしまっては、大きな怪我に繋がりかねません。
苦渋の決断でした。車でゴール地点まで運ばれる中でも、後悔の気持ちが無かったとはいえません。しかし全ては、自分の準備不足、そして力不足。
 

こうして、悔しい中で宮古島100kmワイドーマラソンは終了。仲間達のゴールに立ち会い、喜びの中にもどこか心残りのあるままに終える結果となりました。
 

ただ悔しいので、翌日に走れなかった分の17kmを走ってやりました。脚にやはり疲労はあるものの、怪我にならなかったのはリタイアを決断したからだと思っています。ウルトラマラソンの翌日は以前なら歩けないほどだったので、これは進歩です。83kmで終わってはしまいましたが、課題も見えましたし、次に繋げられるレースにはなったと感じます。
 

悔しい思いは、必ず晴らす。宮古島100kmワイドーマラソンは、また今度こそゴールをくぐりに行きます。 

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