いいでしょ?僕の人生

いざ、おろち討伐へ!奥出雲ウルトラおろち100km遠足





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411日(土)、人生初の“島根県”へ行って参りました。何をしにってもちろんマラソン大会です。47都道府県レース制覇の旅、島根県で行われる『1回ウルトラおろち100km遠足』への出走。“第1回”って、響きが素敵ですよね。ちなみに“遠足”は、“えんそく”ではなく“とおあし”と読みます。まぁ、遠足みたいに楽しいんですけどね。よく間違う方がいるので、補足情報です。 

羽田空港から出雲空港へ飛び、レンタカーで受付会場へ。視界不良で飛行機が着陸できない…なんて知らせを受けつつ、なんとか辿り着きました。果たして、どんな大会だったのか。感想を踏まえながら綴っておきます。

■スタートはあいにくの悪天候から
遠方レースということで、スタート&ゴール地点から車で約20分の場所にある「玉峰山荘」へ宿泊。他ランナー2名と相部屋させて頂きました。

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ゆったりとした温泉があってレースに最適。“美肌”に効く温泉とのことですので、特に女性は旅行でもおすすめです。前日はゆっくり身体を温め、ビールを飲んで速めに就寝しました。

朝起きると、外はあいにくの雨模様。雨が苦手な私にとって、いきなりの試練です。スタート地点は地元小学校。体育館で荷物を預けます。校庭は雨によってぬかるみ、気温も低め。校庭内で火を焚いて下さっていたため、ランナーが集まって暖を取っていました。

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開会式を終えると、スタートゲートへランナーが集まります。スタートは5:00、100kmの部は269名が出走。中には他のレースでよく会うランナーもおり、

「久しぶり!」

なんて声を掛け合って盛り上がりました。こういう人と人との繋がりが、ウルトラマラソンの大きな魅力の1つです。 やがてカウントダウンの声が聞こえはじめ、自然とランナーも一緒に声を出します。

 

「3・2・1・・・・・」

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合図と一緒に、いよいよレースがスタート。参加人数が多いので、ゲートを出るまではゆっくり歩きます。知り合いと

「楽しみましょう!」
「またコース上で!」

なんて声を掛け合いながら、気を引き締めて走り始めました。小雨の振り続ける、なんとも微妙な天候。まずは暗闇の中を進みます。

 

■トイレ、トイレ、そしてトイレ

スタート直後は5:30/km程で走りました。集団から抜けたいのと、しっかり動いて身体を温めるため。走り始めて2km頃には集団から脱出します。とはいえ1人は寂しいので、たまに人を見つけては並走。地元の方々もスタッフとしてコース案内・整備など数多くいらっしゃり、早朝から感謝です。

 

走り始めて4km程でしょうか。今回のレースで長く苦しめられることとなる敵が、その顔を見せ始めました。その敵とは…

腹痛!!

 

下腹部に痛み。しかし周囲は山や畑で、トイレを借りられそうな店などありません。痛みが収まりホッとするのもつかの間、すぐに痛みは再発。たまらずトイレを目掛けてペースアップ。

 

「きっと、エイドに行けば…」

 

この大会、46km毎にエイドが設置されているという充実ぶり。距離から見るに、あと少しでエイドがあるはず。登り坂にも関わらず4:30/kmというペースを叩き出しつつも、それよりトイレのことしか頭にはありません。やがて見えたエイド。目を凝らすと、間違いなく仮設トイレの背部が!

 

「あのトイレは、大会用ですか?」

 

一応、工事現場用…といったことも考えられるので確認。大会用と聞いたとたん、すぐに駆け込ませて頂きました。実はこんなやり取りが70km弱まで続き、トイレ回数は過去最多の8回。30分程のロスですが、致し方なし。大事に至らなかっただけ良しとしましょう。

■このレース、100kmですよね?

この大会の大きな特徴。それが、なんと“1km毎に距離表示がある”という点です。なぜかカウントダウン形式での表示というおちゃめな部分は置いておいて、前日までにコースを周り、距離表示を設置してくれているなんて…本当に頭が下がります。コース案内と合わせて、地図が無くても安心して走れました。だって、もし1km以上走っても距離表示がなければ、コースアウトしていると気付けるわけですから。

しかし暫く走っていると、どうもおかしい。私はGPSウォッチを着けて走っていたのですが、序盤からいきなり2km程のズレが出ているんです。100km走れば最終的に1kmくらいズレるのは、精度の関係から仕方ありません。しかし序盤で2km…何かがおかしい。

写真 2015-04-12 9 48 19とはいえ、

「まぁ、そのうち微調整されて、結果的に合うだろう」

と深く考えていませんでした。そんなことより、楽しむのが一番です。エイドに行けば、いろんな食べ物や飲み物が。炭酸飲料が定番のコーラだけでなく『MATCH』を用意してくださっていたのは、個人的にポイント高かったです。その他に、食べ物もいろいろ。

  • 蕎麦
  • 卵かけごはん
  • 焼き鯖

などなど。私はあまり走る際に食べない方なのですが、ウルトラマラソンは違います。勧められれば食べる。記録より記憶。だってエイドでスタッフの皆さんと喋り、美味しい土地のものを頂くのも、楽しみの1つですから。(卵かけごはん…特に最高でした!)

と、40kmを過ぎた頃。ふと時計に目をやると、やっぱり距離がおかしい。GPSでは40km走っているのに、表示は『残り62km』と表示されています。どうにも気になりつつ走っていると、よくお世話になっている知り合いがスタッフとしていらっしゃいました。そこで、

写真 2015-04-11 9 31 39「距離表示、間違ってません?」

と聞いてみたところ、まさかの返答が。

「あ〜、だってこのレース、102kmだからね。」

まぁ、薄々気付いてはいましたけどね。写真は、その話を聞いた直後です。同じエントリー費で2kmも余計に走れるんですから、小躍りの1つもしたくなりますよ。100km走る(つもりだった)のですから、2kmなんてちょっとした誤差みたいなもの。むしろ2km分、もっと楽しめる!と切り替えなければ。

美しい景色、澄んだ空気。少しずつ雨も弱まり始め、いつしかとても走りやすくなっていました。しかし止まると寒いので、シェルは着たまま。中に“走る”フリーライターTシャツを着ていたんですけどね。結局、一度も脱がずに終わりました…


■いざ、おろち討伐へ!

この大会、何度か折り返しで他のランナーに会うことができます。知り合いを見つけると、元気いっぱいにハイタッチ!周りにあまりランナーがいなかったので、知らない人でもテンション上がりました。

「頑張りましょう〜!」
「ナイスランです!」

なんて声を掛け合う。同じレースを走っているだけで、ウルトラマラソンは仲間意識が芽生えるのかもしれません。レース中に出会ったランナーとも会話し、また同じ大会に出るという方もたくさんいました。

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しばらく走ると、51km。そう、“本当の”半分ですね。下り坂の途中にあったので、つい写真を撮ってしまいました。コース上は、こんな感じのアップダウンばかりです。
コースでとても楽しみだったものの1つが、素晴らしい景観の渓谷『鬼の舌震』。ここは言葉ではなく、ちょっと写真をご覧頂きたいと思います。

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足場が濡れており、走ると足元の木を痛めてしまいそうだったので、ここは景色を楽しみながら全て歩きました。耳を澄ませば水の音。澄んだ空気を思い切り吸い込み、疲れた身体もリフレッシュ!そしていよいよ、待ち構えていたのが…

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この大会名、覚えていますか。

1回ウルトラおろち100km遠足

そう、このコースには“おろち”がいるんです。それがこちら、『奥出雲おろちループ』。 全長2kmを超える、二重になったループ橋。なんと、ループ式の道路として日本一とのこと。コースは残り21km。まさに終盤にきて、ラストボスの登場です。

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走りきれず歩くランナーも多く、私もなんとかゆっくり登り切りました。

おろち、討伐です!

上から覗き込むと、圧巻の景色。ちゃんと歩道がありますが、人が走る(歩く)場所じゃありませんね。登り切ったところで折り返し、あとはゴールまでほぼ下り。ですが、下り坂も楽ではありません。スピードを上げれば、それだけ脚に負担が掛かります。しかしおろちループを登り切ったことで、気分が高まりました。

「あとはゴールまで走るのみ!出しきるぞ!」

下りの傾斜に身体を預け、進むがままに走る下り坂。目標を12時間と決めており、ペースアップしなければ間に合わない現実も背中を押してくれます。

■明日へと繋がる1つのゴール
おろちループを下ると、11:00にスタートした『60kmの部』のランナーとすれ違い始めました。ペースは5:00〜5:30/km程度。平地では、6:00/kmを維持するのも大変な程度には、脚にも疲労が出始めています。上半身を使い、しかしエイドではちゃんと止まって、スタッフの皆さんと会話を楽しむ。


残り5kmを切ったところで、急坂(写真だと分かりにくいですが)が現れたときには笑ってしまいました。しかしこの坂を登り切ると、かすかに声が聞こえます。

「◯◯さん、100㎞の部ゴールです!」

初めて訪れた地ですから、景色からは自分がどこにいるか分かりません。しかしこのゴールから聞こえてくるのであろうアナウンスの声に帰ってきたことを実感すると、なんだか力が湧いてくるじゃありませんか。時間を見れば、十分に11時間を切ることができます。ここまで楽しませてくれた大会、あとは全力を出し切ってゴールすること。それが、自分のすべきこと、やりたいことです。

そして…

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ゴーーーーール!!!

腹痛、そしてアップダウンに苦しめられた大会。しかし素晴らしい景色、そして人々との出会いがあり、走り切ることができました。個人的には、これまで出場した100kmレースで一番キツかった。しかし、最高に楽しい大会だったと感じています。

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結果は目標達成の【11時間32分16】秒で、第21位。登り、そして雨の苦手な自分としては、満足のいく結果となりました。しかし振り返れば、課題は山積みです。筋肉疲労も残っており、いかに無駄のある走りだったのかを痛感。しかし、そんな気付きを得られたこともまた、これからに向けた経験となるのでしょう。こうした1つ1つのゴールが、明日に向けた土台になってくれるはずです。
次は今週末(4/19)の『かすみがうらマラソン』。仮装してのファンランを予定していますが、心から楽しめるよう、まずは回復に努めます。

大会を支えてくださった皆さま、
レース中に声を掛けてくださった皆さま、
応援してくださった皆さま、

本当にありがとうございました!
楽しかったです!!


— 47都道府県レース制覇への道、“島根県” 完

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